地元の牙城を守る郡司浩
地元記念では素晴らしい実績を残している郡司浩平。ホームバンク川崎の4Vを筆頭に平塚1V、そして当所では3Vを達成している。ハイセンスな自力攻撃は破壊力抜群だし、番手戦もそつなくこなすオールラウンダーであり、しかも好不調の波が少ないので、成績は高いレベルで安定している。ここ3場所のG3の成績は5月函館3⃣❷着、6月久留米1⃣❷着、7月佐世保1⃣欠着とほとんど連を外していない。佐世保の決勝は病欠したが、オールスターの一次予選2は逃げ切っていて調子に問題はない。南関勢の軸として主役を務める。71周年大会の覇者である和田真久留は郡司との前後は流動的だが、オールスターの一次予選2は郡司の番手戦だった。だが、飛び付かれて逃げた郡司と連係を外しており、ここはきっちり決めたい。深谷知広は南関ラインの先頭で積極的に攻める。今年はGレースでの優勝こそないものの、全日本選抜、ウイナーズカップで決勝進出、オールスターでは一次予選2で圧巻の逃げ切り勝ち。スピードは一級品だ。
今年はまだビッグレースでは決勝に乗れていない吉田拓矢だが、G3で2Vを飾っているし、オールスターの一次予選2ではまくって吉澤純と茨城ワンツーを決めていて、柔軟性を兼ね備えた自力攻撃が冴え渡っている。吉田と同様にオールスターの動きは悪くなかった長島大介、武藤龍生らと関東ラインを形成して上位独占を図る。
今年はウィナーズカップを連覇、ダービーでも決勝に乗った清水裕友ながら、その後の成績には波が目立つ。それでも、オールスターの一次予選2では町田太我の逃げを利し勝ち星をゲットしていて、チャンスが巡ってきたときはきっちりものにしている。今シリーズはその町田も参戦するので、連係が叶うようなら首位に躍り出る場面も大いにありそうだ。
ダービーで決勝3着と気を吐いた守澤太志は、その後も鋭い動きを披露している。7月佐世保記念の決勝は目標不在も準V。オールスターのオリオン賞は新田祐の動きに乗って2着、一次予選2は深谷知の逃げに食い下がって2着に入っている。ここは北日本勢の自力型が手薄なので動向が注目される。
高松宮記念杯の西準決で落車した浅井康太は、2場所欠場してオールスターから実戦に復帰。一次予選2では、積極的に駆けた橋本優を番手からまくった皿屋豊を楽に交わしていて調子に問題はない。スピードの切れには素晴らしいものがあるので、どのようなメンバー構成になっても一発には注意したい。
なかなか波に乗れずにいた山田英明は、ようやく上昇モードに入った感がある。サマーナイトで今年のビッグレース初優参を果たすと、オールスターでも一次予選2では、林大の逃げに乗っての番手まくりで2着、あわや脇本雄撃破の見せ場を作った。