• 富山競輪場開設71周年記念瑞峰立山賞争奪戦8/20〜8/23

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 富山 08/20

 緻密な組み立てで大胆に勝負。平原康多、宿口陽一のS級S班2人を擁する4車のラインを翻ろうした松浦悠士が、タイヤ差で今年3度目の記念V。オールスターでは奇襲の近畿分断を敢行と、メンバーに応じた“最善手”を打てる松浦の次なる一手が楽しみで仕方ない。

竹内雄作

竹内雄作

 竹内雄作は、昨年の富山記念に続いて決勝に進出。弟デシの山口拳矢の男気先行に最終ホーム手前で番手発進の断を下したが、別線にのみ込まれて6着に沈んだ。

 「吉澤(純平)さんが見えたし、それに合わせて松浦君も来るだろうって。それで出たんですけど、もうちょっと引きつけて行くくらいじゃないと。(山口が)あんだけ頑張ってくれたのに申し訳ないです」

 決勝では現状の力差を痛感させられた竹内だが、、長いスパンで殻を打ち破るための地道な努力を重ねている。

 「トレーニングを変え始めたり、乗り方も変え始めている。ここまで3カ月やってきたので、もうあと3カ月くらいかかるかなと。自分としては年内にはっていうとらえ方をしている。波をなくすっていうのが課題だし、体としては良くなっている。トルクだったり、パワー持久力がもっとないと。ヨコもできないなりやっていかないって思ってます」

志田龍星

志田龍星

 志田龍星はシリーズを1着。練習での強さは、周囲の誰もが舌を巻くが、3月にS級に特進してからはF1を含めてまだ一度も優出がない。次回

、9月1日からの地元、岐阜記念にも「プレッシャーがかかるところではあんまり走りたくないんですよね」と弱気だが…。

 「9車立ての方が走りやすいんですが、このクラスだと(逃げても)もたないですね。強い選手が相手だと焦って踏んでしまう。自分の場合、出させたらもう勝負権がない。それで踏んでしまうんですよ。追い込み選手の脚もすごい。S級の時から使っているフレームも…。寸法に迷っているところもあります」

笠松信幸

笠松信幸

 笠松信幸は昨年10月の寬仁親王牌以来のビッグ、共同通信社杯が来月に地元の名古屋で控えている。3日目にはさすがのコース取りで突き抜けたが、納得できる感触にはなさそうだ。

 「追加をもらった(6月の)取手が一番良かった。その感じがなかなか出なくて試行錯誤している。同じセッティングにしても取手のような感覚がないんですよね。だいぶ良くはなってきている。恵まれで共同通信社杯も走れるし、そこで1つでも上のレースで走れるようにと思ってます」

石井洋輝

石井洋輝

 渡邉一成の後ろを回った2日目以外の3走は、結果的にすべて先行策。“自力自在”の石井洋輝は、これからどう戦っていくのだろうか。

 「前を取って全引きして、ドンっていう選手じゃない。自分の脚もそこまでのレベルにない。先行できる展開の時は、先行で見せてと思ってます。でも、逃げの決まり手とかバックは付けたくない。他力本願になっちゃうけど、動けるうちに(ヨコの競走を)やっていきたい」

ページトップへ