• 伊東競輪場開設72周年記念椿賞争奪戦12/22〜12/25

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 伊東 12/22

 今年最後の記念開催。2022年の競輪界はすい星のごとく現れた、中野慎詞の30連勝が大きな話題をかっさらった。今節は決勝戦で6着。やはり9車立てでの組み立ては一朝一夕で身に付くものではないが、それでもまだ中野が負ける姿を見る方が珍しい。いよいよG1で走る姿が見られると思うと、来年が楽しみで仕方がない。

一丸尚伍

一丸尚伍

 最終日にはレインボーカップチャレンジファイナルが行われた。優勝は、甲斐俊祐の先行から番手まくりに出た一丸尚伍。自転車競技で日本を引っ張ってきた男が、ひとつ戦いのステージを上げた。

 「甲斐選手が行ってくれたので、結果で応えられてよかった。余裕はあったけど、冷静にできてもよかったかな。(特班して)自力でしっかりとレースをしたい。できる限り、長く先行選手としてやっていきたい。結果もそうだけど、1回のレースでしっかり出し切るレースをしていきたい」

長田龍拳

長田龍拳

 今期からS級デビューを果たした長田龍拳だが、この半年間は本当に苦しんだ。A級では力でねじ伏せる走りで面白いように勝っていたが、それが通用しないもどかしさは相当なものだっただろう。今節の最終日には初めて記念で1着をゲット。パワーだけの競走は、そろそろ卒表したい。

 「ちょっとずつスピードを上げて、(カマシに)来れるか、来れないか微妙なペースで駆けて。それなら来ても対応できるので。思いっ切り踏み出したのはジャンくらい。昨日(3日目)も、先行しながら波を作れたら面白かったし、いつもはやらないけど、そういう緩急とかも意識して走った。慣れない脚を使って駆けた感じがするし、また新しい課題も見えました。記念で1着を取れたのが初めてだし、収穫のあった4日間。先行のやり方や位置取りをもっと勉強したい。同期の(渡邉)雅也と、道場(晃規)が特秀まで行っているし、自分も負けられない。もっと練習してきます」

深谷知広

深谷知広

 深谷知広は、今節2度の番手戦。これまでなら自力を貫く場面でも、これからは番手を回る考え方を示した。今までは見られなかった連係を、来年は楽しみにしたい。

 「原田(亮太)君はバック数も多いですし、彼は僕以上の先行選手。そこからの判断でした。(別線が)来てからさばければ、違うんですけど、プレッシャーと技術のなさでした。難しいけど、前に踏む判断をした。昨年はわがままで自力でやってきたけど、自力を出せる時と、南関でばらけないように、(番手という)選択をして成長ができるように変化していきたい」

宿口陽一

宿口陽一

 今年もっとも苦しんだ男と言えば、宿口陽一だろう。S班の重圧に押しつぶされそうになりながらも、赤いパンツを履いて走り抜いた。同県の伊藤慶太郎と連係した3日目以外は、全てを出し切るように自力にこだわった。最終日に、前々に攻め抜いてつかんだラインワンツーは、宿口の集大成にも思える。

 「S班として、今年最後のレース。(最終日は)価値あるレースになった。4日間気持ちの入ったレースをしようと思っていました。1年間、気持ちで負けていた。苦しかったけど、平原(康多)さん含めて周りのかたにアドバイスをもらえた。苦しかったし、情けないレースはいっぱいあった。とても濃い1年でしたし、無駄ではなかった。それを生かせるかは自分次第なので。また来年につなげたい」

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