深谷知が地元Vに一直線
![深谷知広](http://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/yenjoy/images/pro/kaisai/2022/37/20221222/3720221222-014534-167843.jpg)
深谷知広
パワーあふれる自力攻撃で別線をねじ伏せている深谷知広。今年は8月小田原記念を含み5Vを達成している。最近の動きも力強く、調子も良好だ。競輪祭の一次予選1では、逃げた寺崎浩の4番手確保から豪快に仕掛けると、マークしていた諸橋愛を置き去りにし、寺崎をあっさり飲み込んだ。上がりタイムは10秒9を叩きだしていて、スピードはSS班の自力型に見劣りしない。いつも通りの豪快な仕掛けで主導権を握れば、押し切る公算が大きい。65周年に続き、この大会2V目をゲットするとみた。渡邉雄太も今年はすべてF1戦ながら5Vを飾っている。競輪祭の一次予選1ではバック先制のまくりを決めて2着。今年は調子の波が少なく、コンスタントに力を発揮できている印象がある。深谷との連係が叶うようなら前を任せるか。地脚タイプなので、踏み出しを凌げれば68周年以来となるV獲りも可能だろう。大石剣士は当所がホームバンク。最近は先行とまくりを使い分けて安定した成績を残している。そろそろG3開催でも結果を出したい。
![吉田拓矢](http://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/yenjoy/images/pro/kaisai/2022/37/20221222/3720221222-015039-167844.jpg)
吉田拓矢 欠場
![宿口陽一](http://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/yenjoy/images/pro/kaisai/2022/37/20221222/3720221222-014152-167845.jpg)
宿口陽一
もちろん、吉田拓矢、宿口陽一の関東SS班コンビを重視する手もある。ベテラン諸橋愛も控えているので、ラインの総合力はかなりのもの。今年はグランプリ出場を果たせず、SS班を明け渡した吉田だが、G3では3Vを達成している。柔軟性を兼ね備えた自力攻撃が奏功すれば、首位に躍り出る場面もありそうだ。ただ、競輪祭ではダイヤモンドレース、準決と続けて落車していて、体調には一抹の不安が残る。競輪祭を病欠した宿口だが、復帰戦12月高松記念の準決は、逃げた眞杉匠にタイヤ差まで肉薄した。体調に問題はない。
注目株はスーパールーキーの中野慎詞だ。デビューからの連勝記録は30で止まったものの、ビッグ初参戦の共同通信社杯では一次予選で2着。吉田拓、石原颯、菊池岳らを圧倒していて、機動力はトップクラスで通用することを示した。タイミングよく仕掛けて先手を奪えば好勝負に持ち込める。タッグを組む小松崎大地も今年は高いレベルで成績をまとめている。高松宮記念杯、オールスター、寬仁親王牌とG1で3回決勝進出。12月大宮では3V目を達成した。中野が先制し、無風で番手を回れれば単も望める。
嘉永泰斗、中本匠栄の熊本勢に山田英明とそろった九州勢も侮れない。嘉永は主武器のまくりは破壊力抜群で、直近4カ月の勝率は4割超。練習仲間の中本に前を任されれば強気に攻める。中本は11月和歌山で3連勝すると、競輪祭は予選を着で準決進出していて伸びがいい。チャンスが巡ってくればものにできる状態だ。
ダークホースは野原雅也。今年はなかなか調子が上がってこなかったが、ここに来てスピードに切れが出てきた感がある。仕掛けがツボにはまれば一発怖い。