ピックアップ GⅢ 伊東 12/22
今年もっとも苦しんだ男と言えば、宿口陽一だろう。S班の重圧に押しつぶされそうになりながらも、赤いパンツを履いて走り抜いた。同県の伊藤慶太郎と連係した3日目以外は、全てを出し切るように自力にこだわった。最終日に、前々に攻め抜いてつかんだラインワンツーは、宿口の集大成にも思える。
「S班として、今年最後のレース。(最終日は)価値あるレースになった。4日間気持ちの入ったレースをしようと思っていました。1年間、気持ちで負けていた。苦しかったけど、平原(康多)さん含めて周りのかたにアドバイスをもらえた。苦しかったし、情けないレースはいっぱいあった。とても濃い1年でしたし、無駄ではなかった。それを生かせるかは自分次第なので。また来年につなげたい」