• 四日市競輪場GⅢナイター 大阪・関西万博協賛4/1〜4/4

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 四日市 04/01

新山響平

新山響平

 S班が守澤太志、新山響平の北日本の2人だけということもあり、地元の浅井康太はもとより、北日本勢がシリーズを引っ張る形になった。とくに新山は、4日間主導権を握って二次予選、準決を連勝。二次予選で石原颯に格の違いを見せ、準決は圧巻の内容でインパクトを与えた。「吹っ切れました。(前回のウィナーズカップが)ターニングポイントになれば」と、前検日に言っていたように、新山らしいケレン味のない走りで、迷いを断ち切った。

 「(自分が練習している伊豆まで)来てくれて、師匠(坂本勉)がゴハンに誘ってくれた。SSで大変だろうけど、自分のレースを貫いた方がいいんじゃないかって。いつも厳しいんですけど、やさしかったですね(笑)。初日ダメだったところが2日目に修正できた。だけど、最終日はブーメランしたあとの乗り方が良くなかった。良くない引っ掛かりがありましたね。もっと練習を重ねないと。あとはフレームを新しくしないとっていうのもあります。このフレームだと、もうできることも限られている。次の武雄(4月22日から)まで目いっぱい追い込んで、武雄から(ダービーに向けて)調整していく感じになると思います」

 新S班として結果を出さなければいけない重圧もあり、苦しんだ3カ月間をこれから取り戻すには時間はたっぷりとある。

南潤

南潤

 シリーズ着で3連対。近況の復調ぶりが目を引く南潤は、大役を任せられた二次予選でラインの浅井とワンツー。「なんにも変えてない。なんで悪くなかったかもわからなかったし、なんで戻ったのかも…」と、復調の裏付けがないだけに、慎重にシリーズを振り返った。

 「(今シリーズは)初日、2日目と苦手な長い距離を踏んで仕掛けられたし、最終日も力を出し切れたので良かった。準決は4着で勝ち上がれなかったですけど、結果的に決勝に上がれなくて良かったとも。現状でいい要因がわからないなかで、決勝に乗って変に納得しても良くない。これが現状だと思えた。練習は調子が悪い時もいい時も変わらずやっているし、内容も変わっていない。変わったことと言えば、前は練習の方がタイムが出ていたんですけど、いまはレースでもタイムが出るようになりました」

稲垣裕之

稲垣裕之

 稲垣裕之の競走得点なら、実質的には6着以内が権利だった一次予選でまさかの8着。負け戦となったが2日目以降は3連勝。単騎の最終日は、初日とは別人のような動きで勝ち切った。

 「体づくりはうまいこといている。けど、(自転車とセッティングを)ウィナーズカップでガラっと変えたのを、今回は元に戻した。初日はセッティングも中途半端だったし、それがまだなじんでなかった。フレームの違和感が残っていましたね。(自転車やセッティングは)もともと時間を掛けてっていう感じで、器用なタイプではない。ちょっとのことなんですけど、あらためて難しいなって思いました」

久米良

久米良

 中四国地区からただ一人初日特選スタートとなった久米良は、最終日に勝ち星を加算してシリーズ2勝。ともに同県の目標、小川真太郎、川口雄太が不発になったなかでの鋭脚発揮も、準決を悔やむ。

 「(最終日は川口が伊藤裕貴に踏み負けたんで)僕はどうにかねじ込んで2着までに入らないとっていうのがあった。金子(幸央)君が振ったんでラッキーなところはあった。でも、自転車が流れてたんで、昨日(3日目)よりはいい感じだった。今回はセッティングを変えてきて、最終日は元の感じに戻した。準決は情けない。それだけですね。嘉永(泰斗)君は強いけど、付いていけばいいだけの話ですから。セッティングよりも、まずは練習をします」

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