• 豊橋競輪場開場74周年記念ちぎり賞争奪戦9/28〜10/1

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 豊橋 09/28

 71周年大会から3年連続で真冬に開催されていた豊橋記念。それが今年は9月開催で、豊橋名物の爆風を伴った重バンクとはまた違ったコンディションの中で行われた。改修直後のフレッシュな空気感もあいまって、町田太我の記念初制覇はさらに新鮮なものに感じられた。

東矢圭吾

東矢圭吾

 京王閣G3で9車立ては経験済みの東矢圭吾ではあったが、今節は初日に大敗を喫して勝ち上がりからは早々に姿を消した。とはいえ、まだまだS級での戦いは始まったばかり。来年6月をめどに復活する熊本バンクの未来は、彼らの世代が背負っている。

 「今シリーズは反省点しかなくて、レース全般的に積極性が足りなかったと思います。7車立てよりもワンテンポ早く仕掛けないとだめですね。次はもう久留米での熊本記念。プレッシャーはあるけど、今回で悪いことは出し切ったと思いたい。熊本競輪場は、競技で走ったことがあるし、練習ではずっと使ってたバンク。熊本が再開するころにはS級1班にいたいですね。記念クラスだと脚だけじゃ勝てないんで、しっかり学んでいきたいです」

片岡迪之

片岡迪之

 片岡迪之は共同通信社杯で着以上の動きを見せていた。今節は大川龍二との2度の連係でどちらも前回りを買って出た。初日は2、3着で勝ち上がり、最終日はワンツーと、納得の結果と、手応えを得た。

 「共同で使ったセッティングが良いですね。大川さんとは今まで前後どちらもあって、今回はそのセッティングを試したいのもあって前でやりました。やっと上向いてきましたね。ダービーぐらいからずっと良くなくて。ここ2、3場所は組み立ても気持ちを入れ直してやらないとなって思って走ってました。ここからですね」

伊藤旭

伊藤旭

 初日特選スタートだった伊藤旭だが、準決勝までの3走は全くらしさが見られなかった。しかしながら、最終日はラスト1周から目の覚めるようなまくりを披露。この1勝で溜飲を下げ、地元記念への弾みとした。

 「今回は新車を使ってて、セッティングを試しながらだったんですよね。いろいろ変えて、(最終日に)やっとアタリが出ました。熊本記念に向けて良い兆しが見えましたね。熊本記念まで、久留米に入って練習することも考えてるし、結果を出せるように準備したい。今回は新山(響平)さんとかと戦えたし、勉強になりました」

佐藤慎太郎

佐藤慎太郎

 佐藤慎太郎は準決勝で展開をリカバリーしきれずに4着で優出を逃した。最終日は11レースで深谷知広と連係。決勝戦さながらの熱気の中でシリーズを1着で締めて、しっかりと声援に応えた。

 「すごい声援だったね。しかも、負け戦なのに走ってくれてありがとうなんて声援も聞こえてさ。そういう声を聞くと安易に途中欠場なんかしちゃだめだと思うよね。ちょっとへこんでたけど、本当に声援が励みになるよ。深谷のトルクのすごさを感じたし、復調してるんだなって分かった。普段は敵のラインだけど、強さを感じたよ。自分の状態は今回は良かったと思う。準決は回りの力の分析が甘かった」

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