• 高知競輪場開設74周年記念よさこい賞争覇戦4/11〜4/14

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 高知 04/11

 高知バンクのクセを攻略できるかどうかが、今大会のカギだった。カントが緩く、極端にまくりが決まりづらい当所でのキーワードは『仕掛けるなら早めか、遅め』。長走路を恐れず逃げる度胸か、タイミングを逃しても慌てない冷静さ。自力型にとっては、脚力だけじゃなく、精神力も試される大会だった。

佐々木則幸

佐々木則幸

 2年ぶりの大会参戦だった地元の支部長、佐々木則幸は、展開に泣いてまさかの一次予選敗退。それでも最終日に気迫の白星をマークした。今期の点数こそ100点を切ってしまったが、来期はS級1班に復帰。まだまだ老け込むような歳ではない。

 「僕の記憶の中では、地元記念で一次予選で飛んだのは初めてじゃないかな。ショックだったけど、また気持ちを入れ直して走って、最終日に1着が取れて次につながったと思う。去年は支部長として、外から地元記念を見ていたけど、やっぱり走っている選手がうらやましかった。選手としてその気持ちがないとダメだと思うし、走って良かった。神山(雄一郎)さん、小嶋(敬二)さん、山口(富生)さんって、今回だけでもベテランの方々はみんな頑張っている。48歳じゃあまだ若いって言われるし、まだまだ頑張らないと」

柏野智典

柏野智典

 今年は全日本選抜、高松記念と連続落車に見舞われた柏野智典だったが、徐々に復調。今節もしり上がりに調子を上げて、後半の2日間で2連対。中国地区のブレインが、本調子を取り戻してきた。

 「だんだん良くなってきましたね。膝を痛めてたのもあって、点数もかなり落としてしまった。数カ月前は、展開を考えたりすることも二の次になって、ただたんに付いて行けるかどうかってことばっかり考えてた。今はもうストレスなく走れてますね」

伊代野貴照

伊代野貴照

 今節はなかなか展開が巡ってこなかった伊代野貴照だったが、近況は徐々に白星が増えてきている。気温の上昇とともに体調面も整いだし、そろそろ軌道に乗っていきたい。

 「連日流れに沿って走れてはいたけど、難しい展開が多かった。その中で、どれだけ上の着を取れるか、その積み重ねだと思ってるんで、そこで腐らないように。一時はすごい調子が良かったんですけど、今年に入って寒さの影響なのか、膝のじん帯を痛めたんですよね。それでも、妻に頑張れって言われて休まず走って、最近はまた良くなってきた。でも、今のままじゃ駄目だと思うし、ここからさらに良くなるようにやっていきます」

竹野百香

竹野百香

 最終日には、122期、124期の7名によってガールズフレッシュクイーンが行われた。124期在所1位の竹野百香は、こだわりのある先行策で3着。1着こそ逃したが、表情はすがすがしかった。

 「前検日から、自力を出して優勝すると言っていたし、覚悟を決めて先行しました。優勝したい気持ちの中での走りでしたし、3着で悔しさはあるんですけど、後悔はないです。脚で負けたと思ってます。あの展開でも負けない様になりたいです」

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