• 京王閣競輪場開設75周年記念ゴールドカップレース10/26〜10/29

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 京王閣 10/26

 シリーズ最終日に一発勝負で行われた「ルーキーシリーズプラス」は、125期ただ一人のS級、森田一郎が、格の違いを見せて、チャレンジの川上隆義らをくだした。「今日はS級の時と違って、勝ちにこだわるレースをしました」と、結果にコミットして、インパクトこそなかったが断然の人気に応えた。G戦線への参戦は、12月の玉野G3までは配分がないのさみしいかぎりで、S班5人の今シリーズに交じって一次予選からスタートしていたらどうなっていただろうか。その楽しみは12月までとっておくしかない。

鈴木薫

鈴木薫

 鈴木薫は、ホーバンクの記念ながらも一次予選を7着で敗退。それでも2日目以降は、2勝2着1回と立て直して存在感をアピール。最終日は小原佑太の番手に飛び付いて後位を奪取。そこから小原を沈めて、末木浩二とラインでのワンツーを決めて勝ち切った。

 「(今シリーズは)初日に失敗して、それが気持ち的に大きかった。焦りもありましたけど、(体の感じは)戻ってきているかなって。ただ、絶好調ではないですね。(最終日は)小原さんを突っ張って、もう1回来たところを粘るかどうかでした。1個、1個をしっかりやりながら勉強ですね。(小原の番手を取り切って)なんかうまくいきました。展開が向いたけど、(小原に)勝てるとは思わなかった。脚がないなりに、うまくタイミングを合わせていけた。(周りの)スピードが上がっているので、自分も上げていかないとって感じています。ヨコをやってうまくさばいていくのも、1つの選択肢だと思う。点数も上がってきているので、(S級1班も)みえてきている」

佐藤慎太郎

佐藤慎太郎

 決勝にコマを進めた8月のオールスター以降はなかなか結果が出ない佐藤慎太郎は、今シリーズも正念場の準決で岩本俊介と共倒れ。優出を逃したが、最終日にはシリーズ2勝目を挙げる鋭脚を見せた。

 「(最終日は)岩本が頑張ってくれた。昨日(3日目)、2人で勝ち上がれなかったのもあって、そういうのをふまえてくれたのかなと。(直線での伸びは)悪くない感じだった。(今シリーズは)自分的にも、いいころの感覚に戻ってきたかなと。(このあと四日市記念、競輪祭とあるので)大きく変えても変わらないところもあるし、必要だなって思うところを重点てきに強化していきたい。長い時間をかけないと身につかないこともあるし、付け焼き刃でなんとかなる部分もある。少しでも上積みができるようにと思っています」

原井博斗

原井博斗

 6月に特進でS級にカムバックした原井博斗は、シリーズを着。落車明けながらも成績をまとめて、あと2カ月を残してS級1班のボーダーよりも上の点数を確保している。

「(前回の)寬仁親王牌でコケて3日目くらいから、(体の方が)良くなってきた。二次予選では犬伏(湧也)君の3番手で、(踏み出しに)半車くらい空いてダメだった。やっぱりその遅れですね。(前回の)G1でも同じような感じでからまれて、そこが課題。自分は(伊藤)颯馬君みたいな動きはできないですし、自力の脚のなさは感じています。番手の仕事をやっていきたい。まだS級の決勝も2回しか乗っていないし、しっかりと乗れるようにっていうのと、今期は1班の点数をとりたい」

原大智

原大智

 今期初めてS級に舞台を移した原大智は、今シリーズも苦戦を強いられた。5車立ての最終日に、同県の木村佑来の番手からようやく勝ち星を挙げた。

 「(木村)佑来君とは1回、連係があって、その時は口が空いて(別線に)入られてしまった。だから、そこだけはって意識をしていました。(今期でのS級の戦いは)圧倒的に力不足だっていうのを感じています。自分の気持ちとしては先行で勝ちたい。けど、脚力が足りないっていうのはわかっている。四苦八苦しているけど、そのなかで連に絡めるように。(今期は失格もしているので)これからS級の点数を取るのは厳しい。しっかりとどうやったら戦えるかを見つけたい」

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