S級戦士の森田一郎が主役
10月西武園で125期の先頭を切ってS級特進を果たした森田一郎の一挙手一投足に注目が集まる。ルーキーシリーズでは初戦の5月平塚で完全優勝して以降は優勝できなかったものの、本格デビューすると無敵の快進撃。初戦の7月大宮の決勝で岡部陸の2着に敗れた以外は勝ちっぱなしで、1・2班戦は負けなしで卒業してみせた。ナショナルチームの一員としてスピードはすでにS級でも通用するレベル。ルーキーシリーズでも連係した同県の中島淳がいてラインもできそうだし、唯一人のS級戦士として主役に相応しい走りを披露する。チャレンジでまだVがない中島だが、前記の平塚の決勝では森田の上がり10秒台のまくりに引き離されながらも2着を確保。ここはどこまで食い下がれるか。
森田とともにナショナルチーム強化指定Bに指定されている阿部英斗が一番のライバルだ。森田には遅れを取ったものの10月別府MNで特班してチャレンジを卒業し、これから1・2班戦でのレースが始まる。特班を決めた3場所は快速まくりで弓矢輪、小田恭、久田朔を次々と下しており、単騎戦でも組み立て次第で森田と好勝負可能だろう。
チャレンジでの優勝が1回だけとまだまだレース運びには課題が残るが、爆発的なタテ攻撃が魅力的なのが小堀敢太だ。8月当所MNでは1着と決勝は森田の上がり10秒8のまくりに屈したものの、連日逃げて11秒前半の上がりタイムも叩き出すなどレース内容は秀逸だった。力出し切れれば怖い。
5月函館ルーキーシリーズでは森田を先頭に、渡邉壘-川上隆義で連係し、3番手から川上が伸びて優勝したが、今回は勝ってナンボの一発勝負。川上も渡邉も埼玉勢とは別競走だろう。ダッシュ自慢の川上はチャレンジ2V、落車が多いが渡邉も2Vと実力を示していてモツれれば単騎でも出番ある。
在所8位の野村賢は未だ優勝がないのが不思議なほど安定感は高い。伏兵で警戒。