ピックアップ GⅢ 前橋 03/27
決勝は、終わってみればG3優勝実績のあった3人で確定板を上位独占。そして当所でのG1優勝(山崎芳仁)、記念V(小倉竜二)があるタイトルホルダー2人のワンツー。33バンクにしては珍しく単調なレースの流れのなかで、役者の違いを見せた。初めてのグレード制覇を目論んだほかの6人には、その壁は高かった。

橋本瑠偉
準決の4着が悔やまれる橋本瑠偉は、シリーズの4日間すべてでバックを奪取。1着での3連対は、すべてラインでの決着。準決でも番手の佐藤礼文の白星に大きく貢献する先行策で、その存在感がキラリと光った。
「(最終日は)成松(春樹)さんが想定外のスピードで、ちょっと立ち遅れてしまった。それがなければ、もうちょっと3車で楽にいけたと思う。3番手の(地元の)小林(大介)さんがからまれてしまった。(今シリーズは)ここ最近のなかでは、思った以上に走れていた。自信につながりますね。(悪い時は)どうしても消極的になってしまう。関東のみんなにも自信をもっていけばって言われる。着よりも内容、それでこういうレースができれば、ラインも(もっと)厚くなる。次の久留米も(師匠の)荒井(崇博)さんがいるんで、倒せるようにもっと練習します」

安彦統賀
2日目以降からの3走が番手回りだった安彦統賀は、3着。成績をまとめて競走得点アップも様々な思いが交錯するシリーズでもあった。
「自分は2日目から、強い選手の後ろを回らせてもらった。トルクとか自分の力のなさを痛感しました。最終日は(橋本)瑠偉さんに付いていっただけ。S級の強い自力選手の後ろをいろんな先輩方に迷惑を掛けて回らせてもらった。欲を言えば自分が前で頑張りたいし、そこは日々のレースですよね。(番手は)自力でやる時と違うんで勉強になりました。来期はA級なんで脚力をもっと上げていかないと。精神的には強くなったと思います」

徳田匠
2月の静岡記念でグレード初勝利を挙げていた徳田匠は、今シリーズで2勝をマーク。しかしながら、満足できる内容ではなかっただけに、自身のジャッジは厳しい。
「(最終日は逃げの決まり手も)4日間、しっかりと先行できてない。33バンクのペースっていうより、前橋のペースにうまく対応できなくて反省ですね。(2勝しても)静岡記念とはメンバーが違うんで。内容が納得いってない。組み立てが甘い。ただ、9車立てでの33バンクは初めてだった。500バンクよりは戦えたかなって思います。展開にハマらなかった時に、もっとうまく対応していかないとっていうのが課題です。このあとはF1が続くんで、7車立てに慣れすぎないように」

近谷涼
短走路のスピードバンクに手を焼いた感もある近谷涼は、大敗が目立つシリーズだったが最終日にようやく逃げて2着。ラインを上位独占に導いた。
「自分のバック数が増えてきて、連日、僕のレースをさせてもらえなかった。(S級の)最初はあっさり先行をさせてくれていたけど、形がまとまってきたら、そうはさせてもらえない。今日(最終日)は(赤板過ぎのところで)反応が遅れた。そこだけですね、反省点は。今回は4日間、力を出し切るっていうことを課題にやってきた。外併走だろうが、(構えずに)出し切ろうと。チャレンジ、A級(1、2班)と違って、S級はちょっとのミスでダメになってしまう。まずは前に出てからですね、それで自分の脚質を生かせるように。まだまだ成長途中。(今年の5月でデビューして)まだ3年ですから」