3連続Vに挑む和田真

和田真久留
優勝候補は5指に余る混戦模様のV争い。狙いは絞りにくいが、自力攻撃の破壊力なら和田真久留が一番だろう。全日本選抜着。準決は不利があって優参はならなかったが、2連対していて動きは悪くなかった。そして、続く3月平塚、同月四日市G3では格の違いを見せ付ける連続V。投入した新車もバッチリで無風の屋内バンクなら自慢のスピードをさらに発揮できるはず。好機に仕掛けて主導権を握って押し切ろう。和田とタッグを組む岡村潤は差し脚快調。1月立川記念で決勝に乗ると、2月静岡記念では1着と3連対を果たしている。和田とは四日市G3の準決で連係した時はまくりに離れたが、10月豊橋の初日特選では逃げた和田を差して南関ワンツーを決めている。ここも南関コンビでの連独占は有力だ。

荒井崇博
昨年は競輪祭、共同通信社で決勝に乗った荒井崇博。47歳を迎えるベテランながら脚勢に陰りは見られない。今年に入っても2月静岡記念で決勝進出、3月小倉は着、同月宇都宮では弟子の橋本瑠偉をねじ伏せて完全優勝した。九州の上位陣は自力型が手薄の不利をどう克服するか注目される。

佐々木豪
佐々木豪の単にも魅力を感じる。ここのところGレースの参戦が多く、3月宇都宮が初優参だったが、仕掛けがツボにはまったときの自力攻撃は威力抜群。3月玉野記念では2勝をあげている。一次予選で逃げ切ると、最終日は快速まくりを決めた。玉野の一次予選で佐々木に食い下がって2着の阿竹智史がここも佐々木を盛り立てる。二次予選では目標の太田竜が行けずとみるやまくりを繰り出して2着。阿竹はタテ脚も健在だ。大ベテラン小倉竜二は、弟子の阿竹に前を任せて勝機を見い出す。四日市G3 着の二次予選は的確なコースを機敏に抜け出して勝ち星をゲット。調子はかなり戻っている。
先陣を受け持つ高橋晋也を山崎芳仁が援護する福島コンビも差はない。成績にはやや波がある高橋ながら、スピードは一級品で、機動力を発揮できたときは結果を出している。2月は岐阜着、玉野着と連を外していない。好スパートを決めて別線を沈黙させる可能性も十分。山崎も2月は善戦している。奈良記念は一次予選から準決まで、オール2着で優参すると、全日本選抜では2回確定板入り。高橋が先手を奪えば、首位に躍り出る場面もあろう。
近畿勢は福永大智が先導役を務める。2月大宮では山口拳、鈴木竜らを相手に優勝を手中にすると、全日本選抜では、予選を着で準決にコマを進めた。3月高松で初日に当日欠場したのは気になるが、体調に問題がなければ一発怖い。福永が奮起なら末脚鋭い東口善朋に出番が巡ってくる。3月久留米では連勝で優参しており、チャンスはものにできる状態にある。
神山拓弥、鈴木玄人の関東勢も忘れてはならない。鈴木は十八番のまくりが冴えているし、神山は3月久留米で優勝していて差し脚好調。