• 大垣競輪場 大阪・関西万博協賛競輪GⅢ3/13〜3/16

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 大垣 03/13

山口富生

山口富生

 昨年末に引退し、自らが“アニキ”と慕う神山雄一郎のG3優勝最年長記録の大幅更新を目論んだ55歳の山口富生だったが、大カマシの志田龍星に徐々に遅れて後続にのみ込まれた。2月の全日本選抜では自身の持つG1最年長勝利記録を伸ばした山口は、後輩の優勝を自分のことのように喜び、「付いていければ僕にもチャンスがあった。付いていけなかったのが情けない…」と、悔しがることしきり。いい意味でのあきらめの悪さこそが、いまの山口を支えている1つでもあるのだろう。

桑原大志

桑原大志

 前回の全日本選抜でのに続いて、持病の腰痛を抱えながらのシリーズだった桑原大志は、❾着。準決では最終2センターで前の宮本隼輔のさらに外を踏んで遠回りの8着。桑原にしては珍しいコース選択のミスに思われたが…。

 「昨日(準決)は失敗しましたけど、全部、外から食ってやろうっていう気持ちがある。内(のコース)は楽なんですけど、そこばかりに味を占めると外から食えなってしまう。そういう気持ちがあってこそ、初めて上位陣に食らいついていけるのかなって思っている。自分はそういうコンセプトでやっている。それで前を抜けなくて点数が下がってしまっても、脚力がなくなることとは違うと思う。いつ芽が出るかはわからないですけど、そうやってやっていかないと。(ここ最近は腰痛に悩まされているが)苦しいんですけどね。いい加減治ってほしいなって思っているんですけど。(2日目にセッティングのアタリも出て)ここ最近で一番の感覚だった」

林大悟

林大悟

 三十路を前にして変化を求めた林大悟の今シリーズは、2勝を挙げて節目の通算200勝。その2勝は、ともにまくりでのものだった。

 「30歳を迎える前に(200勝が)できて良かった。まだ通過点ですね。今回の目標はいろいろやることだった。最終日にしても、(周回中は)一番嫌な並びになった。けど、そこからなんとか、頭をしぼって考えました。それができたんで良かった。もう(5月で)30歳なんで。野口(裕史)さんみたいに、先行一本でできたらいいんですけど。先行ができるのはわかっているんで、(別線からは)逃がしても嫌だし、位置取りもめんどくさいって思われるようになりたい。もっと才能があればいいんですけど、自分はやってかないと、そういう技術的なことが身についていかない」

酒井雄多

酒井雄多

 「決勝に乗って、あわよくば優勝してやろうって、完全に空回りした…」と、酒井雄多は力みもあったようで一次予選敗退。シリーズ2勝をマークも、どこかチグハグではあった。

 「今日(最終日)は余計なことを考えないで、後ろ攻めからっていう感じでした。脚の仕上がりが良くないのはもちろんだけど、昨日みたいな中途半端なことをしたらダメですね。そういう意味ではレース勘も良くなかった。(勝った2日目にしても)9車立てだからこそだし、7車であんなことをしていたらダメ。ただ、調子が良くないなかで、いろいろ勉強になりました」

嵯峨昇喜郎

嵯峨昇喜郎

 前々回の宇都宮で落車に見舞われた嵯峨昇喜郎は、今シリーズもいいころのキレが影を潜めていた。競走得点を落としている近況をふまえてこう振り返る嵯峨は、これから上昇気流に乗りそうだ。

 「(最終日は)あれで強引にでも叩いて、押し切れる脚があればいいんですけど。現状だと脚を使わないで、併走してでも(まくりで)っていう感じでした。(前々回の)落車の影響というより練習不足です。冬の間の室内練習がうまくできなくて、次の冬は前橋に冬期移動をしてと思っています。(前回の)宇都宮の前に4日間くらい前橋で練習して良くなった。ただ、今回は八戸も雪がなくなって、それで練習しすぎて疲れが抜けなかった。練習できるようになって、このままいけばもうちょっとマシになると思います」

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