• 武雄競輪場ミッドナイトGⅢ5/20〜5/22

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 武雄 05/20

伊澤茉那

伊澤茉那

坂田康季

坂田康季

立部楓真

立部楓真

木村皆斗

木村皆斗

 ミッドナイト特有の時間帯に苦戦する選手もいる中、車番に左右されるレースも多かったように思える3日間。決勝戦では地元エースの山田庸平が4月武雄記念に続いて優勝を果たし、見事に牙城を守った。中でも地元勢は人一倍気合が入っていた印象で、坂田康季は2日間バックを取るレースを披露し、立部楓真はS級復帰初戦で結果以上に表情は満足気だった。また、伊澤茉那は3日間自力を見せてアピールし、木村皆斗はシリーズ2勝。若手の成長が著しい開催だったといえる。

 最終日は一般戦回りとなった伊澤茉那だったが、最後は力強いまくりで白星。3日間通して自力を出す姿勢を見せており、さらに強くなる可能性を感じさせる走りだった。

「今回はなかなか位置とか取れず、苦しい展開のレースが多くて車券に貢献できなかったけど、3日間しっかり自力を出す事はできたし、次に繋がるレースができて良かったと思う。収穫のあった開催でした。今後は出せるところでは自力を出していきたいし、何をしてくるか分からないような怖い存在になりたいです」

 4月の武雄記念に続いて地元G3に参戦した坂田康季だったが、初日3着で2日目は5着。最終日は選抜戦回りとなったが、力強い先行策で逃げ切り勝ちを収め、晴れやかな表情でインタビューに応えた。

 「「前でも中団でも良かったけど、どこからでも主導権を取るって決めていた。出切ってからはペースでいけました。昨日番手回りで番手人の気持ちも分かって、勉強になる開催でした。番手は今までにも何回かあったけど、収穫はありました。初日と今日の2日間しか自力は出せていないけど、調子は上向きだと思う。(今後は)S級点維持とか小さいことを言っていないで、103点でS級1班を目標にして、これから練習も頑張りたい」

 4月に特別昇級を決めてS級に返り咲いた立部楓真。昇級後の初戦となった地元G3で意気込んでいたが、結果は435着。良い結果こそ出なかったが、表情は清々しかった。

「今回はしっかり出し切る競走がしたかったし、結果はそこまでですけど内容的には満足しています。S級に戻って、今の現状がどのぐらいかを知りたかったですし、それも知れたので。地元でしたけど、自分はまだまだというのも分かっているので。A級に落ちて、練習方法だったり自転車だったり全部を変えて、それが今は噛み合ってきている感じはありますね。来期はS級1班を取る事と、F1で裏開催でもいいのでどこかで一本優勝したいですね。上を見据えてやっていますし、今の現状を考えながら力を付けていきたい」

 2月の佐世保で特別昇級を果たした木村皆斗。S級に復帰して一発目のG3開催は、初日、2日目と力強い逃げ切り勝ちを披露して周囲を驚かせた。決勝は5着に沈んだが、次節の地元記念に弾みをつける開催となった。「(決勝は)きつすぎました。(叩けなかったら北津留のところで粘るのは)僕が逆の立場だったら、ああするので。あれ以外にはないんじゃないかな。あとは脚もないし、ヨコもないし…。もっと修行します。負けているので色々足らないですね」

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