地元の山田庸に人気集中

山田庸平

北津留翼
昨年7月佐世保、今年2月小松島に続くミッドナイト競輪G3第3弾。ラインの総合力は九州勢が大きくリードしている。勝ち上がり戦から有利に戦えそうなだけに、決勝に数多く勝ち上がり、強力なラインを形成できる公算が大きい。ファンの支持を集めるのは、ビッグレースで存在感を示しているトップレーサーの地元の山田庸平だ。ウィナーズカップは優参成らずも着と3勝をあげていて、最終日は豪快にまくって上がり8秒9のバンクレコードを叩き出している。ダービーでも着と2勝をものにした。もちろん当所では素晴らしい実績を残していて、4月の記念開催で4連勝を達成したばかりだ。自力勝負でも十分に優勝は狙えるが、阿部将大、北津留翼らとの連係が叶うようなら、展開の利を得られる可能性もある。山田にとっては負けられないシリーズ。不惑を迎えた北津留は、さすがに勝ちまくっていた頃の脚勢ではなくなったものの、ダービーでは3回の確定板入りを果たしている。2走目は上がり10秒8の超速まくりを決めて勝っていて、スピードはまだまだ健在だ。昨年はG3での3Vを含め8Vと大ブレイクした阿部将大だが、今年はまだ優勝に手が届いていない。ウィナーズカップ、ダービーでは、いずれも確定板入りなしに終っている。そろそろ立ち直りのきっかけをつかみたい。井上昌己はベテランならではの堅実な走りを披露している。ダービーの一次予選は、青柳靖のカマシに乗って2着に入った。好位置を占められれば連に浮上してくる。また、今回は特進でS級に復帰した立部楓真ら地元の若手の活躍も見ものだ。

鈴木竜士
強大な九州勢を撃破すれば鈴木竜士、橋本壮史らの関東勢だろう。鈴木は2月小松島着、ミッドナイト競輪G3でVをゲットした実績がある。先制した地元勢の後ろをキープすると、新田祐の反撃に合わせて踏み込んだ。その後も動きは軽快。3月大垣G3では3連勝で決勝に進出、ダービーの一次予選は、前々と車を進めて直線で差し脚を伸ばす、持ち味を発揮した競走で白星スタートを決めている。橋本とは大垣G3の決勝で連係している。前で戦った橋本が内に詰まってしまい、共倒れに終った。橋本はまったく力を出せなかっただけに、ここは先行力を存分に発揮したい。
小松崎大地、纐纈洸翔はともにダービーで落車しているが、影響なければ一発を秘める。