主役は譲らない石井寛子

石井寛子
ガールズケイリンは石井寛子が主役となって盛り上げる。グランプリを制して最優秀選手賞も獲得。新年に入りイベント等でより多忙な日々を過ごした石井はオールガールズを着と最終日の1勝のみに止まった。ビッグレースの準決の壁を改めて実感し、6月のパールカップに向けて気合を入れ直す。5月は今までの分を取り返す練習優先の期間となりそうだが、もちろん、その間の実戦で納得のいかない走りは見せられない。石井らしいダッシュを生かした自力自在戦でスキなく立ち回り、最後は力強く抜け出そう。

那須萌美
今シリーズの競走得点最上位者は那須萌美になる。通算13Vの半数以上の7Vを昨年と今年のここまでに稼ぎ出しているように、那須は年々進化が止まらない。差し脚の切れを増しただけでなく、自力でも勝負にいける脚が付いて組み立ての幅も広がったし、位置取りの精度も増した。オールガールズも一次予選4着で敗退ながら、残りの2日間は着にまとめて力のある所は示した。石井ともゴール前勝負を演じるのは必至だろう。
石井、那須をまとめて倒せる爆発力を持つのが飯田風音。Vラッシュだった昨年の同時期に比べるとトーンダウンの感は否めないものの、さすがに手堅く着をまとめているし、オールガールズも中日にまくって1勝している。ダッシュでは石井にも負けていない。勝負所で思い切って飛び出せるかだ。
又多風緑は組み立てに課題を残すが、かみ合えばV戦線に食い込んでくる。12月川崎で日野未らにまくりで圧勝したレースで手応えをつかみ、今年は好スタートを切っただけに、再び起爆剤となる一発を決めたい。
かつてのトップレーサーらしく安定したレース運びが光る長澤彩、位置取りでは誰にも負けない元砂七夕美も有力な連候補。最近は地元で苦戦が続いている雪辱を果たしたい田中月菜や、長欠明けも戦える状態は整えている南円佳も上位争いに食い込むか。