• 愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会協賛競輪10/16〜10/19

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 豊橋 10/16

藤井栄二

藤井栄二

 藤井栄二、は徹底先行を卒業し、自在寄りに戦法をチェンジしてしばらく経つ。今節も4走中2走が番手戦だったが、最終日に挙げた1勝は、自力での豪快なまくりだった。

 「今日(最終日)は流れにそって仕掛けようと決めていました。開催中に少しでも良くなるようにと思って、セッティングはずっといじってます。昨日ぐらいから良くなったんで、帰って煮詰めればもっと良くなると思う。脚力がないんで、勝てるようにやれることをやろうと思って、戦法を変えたんですけど、今は結果が出ていない。体の変化にうまく対応できていないんです。年齢とともに体の構造も変わっていくのに、自分が対応できていない。セッティングも、乗り方も、体の変化に合ったものを見つけていきたい」

林慶次郎

林慶次郎

 林慶次郎は、腰痛の影響で一場所欠場して、今回が復帰戦だった。8、1、8、1着と、勝ち上がりに失敗し、大敗と1着が隣り合わせの結果に終わった。来年は、デビューしてから10年目を迎える。現状を打破しようと、戦法チェンジを視野に入れているようだ。

 「調子が悪いとは思いたくないんですけど、(競走間隔が)空いてたのもあってうまくいかなかった。最近はずっとパッとしないんですよね。レーススタイルが定まってないんです。僕ももうデビューして9年目。そろそろ、得意なスタイルを固めないとと思ってるんですけど、徹底先行でやってきて、それを崩すのが怖い。吉本(卓仁)さんに相談したら、それは逃げじゃないし、ネガティブなことじゃない。次のステップとして考えたらって言ってもらえた。ちょっと前向きに、いろいろ考えてやっていきたいです」

白戸淳太郎

白戸淳太郎

 今期S級に復帰した白戸淳太郎は、S級点確保を目標に掲げて奮闘中。52歳のベテランは、現実と向き合いながら、謙虚に勝負に挑んでいる。

 「単純にS級はレベルが違う。離れないようにと思って付いていっても、ゴール前で脚が残ってない。それじゃ意味がないんですよね。A級のときは軽いフレームを使ってたけど、S級に戻ってから流れるフレームにしたんです。それだと踏み出しがきついけど、(軽いフレームで)いっぱいいっぱいで付いていっても結局だめなんです。自分が付いていける展開の時に、最後まで余裕を持てるように今の流れるフレームを使ってます。自分にチャンスがある展開の時に、チャンスをモノにできるように。それで点数をとっていきたい」

桑名僚也

桑名僚也

 桑名僚也は、最終日特別優秀の1着を含めて、シリーズ3連対。若くして追い込みに転身し、着実に経験を積んでいる。

 「練習をウエイト中心にしたら、ニュートラル域が上がって、レース中の余裕が出てきました。ワットバイクの数値も上がっています。点数が上がってきて、記念とかでもちょっとずつ勝ち上がれるようになってきた。G1に出るような選手と一緒に走れて、レースが練習みたいな感じで、すごい良い経験ができてます。追い込みのレース中の動きは、レースのなかでしか勉強できない。準決も、1個1個の動きが、ちょっとずつ遅れていた。脚力を上げて、ちょっとでも上のレースを走って、もっともっと勉強していきたい」

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