スピード非凡な志田龍

志田龍星

纐纈洸翔
実力互角の自力型がそろい狙いは絞りにくいが、G戦線で非凡なスピードを披露している志田龍星を中心視した。今年は3月岐阜でG3初Vを達成。最近も9月岐阜記念では予選を2着で準決にコマを進めると、共同通信社杯は2回確定板入り。当所は5月に参戦して着、オール連対の優勝を飾った実績もある。纐纈洸翔、笠松信幸の地元コンビが続けばラインも強固。スピードにものを言わせて別線を圧倒するとみた。やや調子を落していたときもあった纐纈だが、オールスターで準決に進み、岐阜記念は優参していて復調気配。共同通信社杯で落車したものの、幸い大事には至っていない様子。志田とタッグを組めるようなら、好展開をものにしてのV獲得は十分だろう。

小森貴大
小森貴大、脇本勇希の福井勢を重視する手もある。ともに機動力があるが、年齢の若い脇本が前で戦うか。F1戦でも優参から遠ざかっていた脇本ながら、オールスターでは準決に進出とブレイク。これで自信を付けたのか、その後は9月弥彦1着、同月奈良着と連対率が急上昇。小森も共同通信社杯でビッグレース初優参を果たし、9月奈良記念では2連対と動きがいい。脇本がレースを支配し、小森が首位に躍り出る場面は考えておきたい。
当所は全日本選抜で着、2連対と好走している吉田有希の単にも食指が動く。パワーには素晴らしいものがある。7月川崎着、初日特選は偉大な兄を持つライバルの脇本を激しい叩き合いの末にねじ伏せた。末脚の粘りには定評があるので、先手を奪えば好勝負に持ち込んでも不思議ではない。山岸佳太は吉田との連係が叶うようなら前を任せよう。8月川崎の初日特選では、逃げた松井宏の番手を奪って抜け出した嘉永泰に、5番手からまくり上げて2分の1輪まで肉薄していて、自力攻撃の破壊力にはなかなかのものがある。吉田が先行力を発揮なら、あっさり勝ってもおかしくない。
波乱を呼べば太田竜馬、島川将貴の徳島コンビか。6月小倉の決勝では、真鍋智の逃げに乗って番手まくりを放った太田を、島川が差してワンツーを決めている。太田は7月小松島記念で落車し、約2カ月実戦を離れた。9月奈良から復帰後は今ひとつの感もあるが、この開催までに調子の上積みは期待できる。最近の島川は目立つヒットはないが、まずまずの成績で、順調にきている。
ダークホースは6月四日市G3を制している簗田一輝だろう。航続距離はあまり長くないが、スピードは豊かで、好位置を占めてのまくりは威力がある。自力型が多く展開がもつれそうなだけに、目が離せない存在だ。
九州勢では林慶次郎にまずは注目だろう。8月小倉G3など最近は優参が多く、調子は良好。