ピックアップ GⅢ 伊東 12/11
佐藤一伸
2日目にナショナルチームの中野慎詞を差すなど、2着の成績で今シリーズを終えた佐藤一伸。自力でも番手回りでもそつなくこなす自在型として存在感を示し、競走得点以上の活躍を見せた。
「(最終日は)大川(剛)君が凄い気持ちの強いレースをしてくれた。後ろで何かできればと思って、ライン2車でできることをやろうと。後ろにサラ脚で伊藤旭君がいたので、のみ込まれると思って焦って踏んでしまった。普段前でやっている分、人の後ろだと楽だけど、前でやる時に準決勝みたいに何もできないことがあるので、それが今後の課題ですね。今年はあと2節あるのでしっかり頑張りたい。来年に向けては脚力も技術もトータルで上げていきたい」
小森貴大
3日目、4日目と先行策を披露した小森貴大。最終日は打鐘からの先行策で、価値ある逃げ切り勝ちを収めた。今年は9月の共同通信社杯でビッグ初決勝を経験し、大きな転機を迎えた年といえる。最終日のレース後の話と合わせて今の心境を率直にうかがった。
「太田(竜馬)君が仕掛けてこなかったので、気持ちを切り替えて先行しようと。ペースを落とさずに上手く回しながらいけました。後ろはどうなっているか分からなかったです。まだまだ力不足っていうところもあるけど、(ビッグ初決勝を経験したことで)成長していると思う。これからも自分の良いところと向き合いながらやっていければ。この位置で立ち止まるどころか、先を目指して頑張っていきたい。来年の目標はG1の舞台で決勝を目指して頑張っていきたい」
高橋舜
10月の弥彦で特別昇級を果たし、今シリーズが初のGレース参戦となった高橋舜。終わってみれば4着とほろ苦い結果となったが、連日積極的なレースを見せており、特に最終日には正攻法からそのまま駆けてレースを支配し、番手の山崎将幸とワンツーを決めるなど先行選手として存在感をアピール。上位陣と戦ったことで得るものは大きかった様子だ。
「(最終日は)展開が向きました。どっちが押さえにきても突っ張るって決めていましたし、それか一戸(康宏)さんと塩島(嵩一朗)君が中団争いになるかもって思っていたので、その通りになりました。自分のペースでしっかり踏みました。4日間通して先行意欲は見せられたと思う。上位の人とスピードの差を感じたので、今後の目標としてはこのレーススタイルは崩さないようにしながらダッシュとスピードを付けていきたい」
河端朋之
初日の1着を含めて今シリーズ3度の確定板入りを果たした河端朋之。4日間通してバックを取る積極的なレース運びで、着順以上に強烈なインパクトを残した。40歳でベテランの域に差し掛かっているが、まだまだ気持ちで若手に負けていないことを証明したといってもいいだろう。
「岩津(裕介)さんが付いてくれたし、しっかり叩いていってと。ワンツー決められたら良かったですけど。今シリーズはバックを全部取っていますね。そこまで全部積極的にいくとは決めていなかったけど、流れの中でしっかり反応していけた。今後強くなれることはないと思うけど、できることを増やしていけたらいいと思う。まだまだ若い選手に自力で負けるつもりもないけど、付いてくださいと言われたら別で戦うことはないので」