広島コンビが激戦に断!!
年末のレインボーカップチャレンジファイナルは例年、新人を中心に争われるために、3着以内に入って2班への特別昇班を是が非でも成し遂げたい選手ばかりになる。来期はA級1班への昇格が決まっている123期の成海大聖以外は今回も127期勢ばかりだ。
伊藤涼介
メンバー的には池田充槻が地区単騎なのと、南関の2人が別でやる可能性がある以外は、それぞれラインを組むと見るのが自然だろう。伊藤涼介、中田拓也の広島同門コンビにまずは期待したい。前で駆けるだろう伊藤はチャレンジ戦を11場所走った時点で6V、準V4回、決勝3着1回とほぼパーフェクトな成績を残している。持ち前のダッシュに加え、練習の成果で長い距離も踏めるようになったのが今の快進撃の要因で、仕掛けのタイミングを誤らなければ、敵を一蹴できる。続く中田も直近の11月松阪MNを含め、完全Vが4回と勝負強い。逆転は十分だ。
藤田楓
デビュー以来、4Vをマークしている藤田楓と、土井慎二の岡山勢にも魅力を感じる。藤田は踏み出してからの伸び脚が強烈。組み立て次第では、番手戦でV経験もある土井との一騎打ちに持ち込むことも。
吉田航、成海の大分コンビも黙っていない。吉田もダッシュが非凡な選手で、しっかり主導権を奪って勝負し、順調にV回数を伸ばしている。成海は1班の点数を取って降格してきた機動型だ。最近はやや息切れ気味も、勝機が巡れば逃さない。
池田と、水澤秀哉、大塚城の南関勢も3人そろって2場所連続完全優勝して特別昇班に挑んだ実績がある実力者だ。池田は自転車競技の中距離種目で好成績を残したスピードが強烈。水澤はゴールデンキャップ獲得者で先行力の高さが魅力。大塚も同じく養成所ではゴールデンキャップ獲得していて、ダッシュを武器に器用に立ち回れる強みを持つ。9車立ての単騎戦も克服するか。