新田祐が自慢のスピード披露

新田祐大
輪界を代表する機動型が小回りの33バンクで激突する。V候補の筆頭は新田祐大だろう。昨年は日本選手権、オールスターと2冠を獲得。暮れのグランプリは惜しくも2着に敗れたが、15年のMVPに選出された。オリンピックイヤーの今年は初戦の立川記念で着。当分は競技中心のスケジュールになるが、その分、この一戦にかける集中力は高い。世界を相手に磨きをかけたスピードを披露しよう。新田と連係するのは和田圭か。昨年はビッグ戦線でも活躍するなどランクを上げた。今年は3場所消化して失格が2回。ツキに見放されているものの、1月前橋では鋭いキメ脚を発揮して優勝を飾っている。新田の仕掛けにしぶとく食い下がる。

浅井康太
グランプリ覇者の浅井康太も互角の争い。チャンピオンユニフォームを身にまとった今年も走りは変わらない。初戦の大宮記念、続く高松記念と優勝こそ逃したが、3連勝の勝ち上がり。どんなメンバー、展開にも俊敏に対応する。

平原康多
平原康多は相変わらず抜群の安定感を誇る。昨年は7月の練習中に右手首を骨折する大怪我を負ったが、驚異的な回復力を見せた。年末のグランプリで3着に敗れた悔しさを糧に、今年はさらなる進化を遂げる。一昨年の当地記念はオール連対でV。相性のいいバンクで縦横無尽に駆け抜ける。木暮安由はタテ攻撃が冴え渡り、1着量産態勢に入っている。平原の番手なら勝機は十分だろう。芦澤大輔も差し脚はシャープ。ラインの役割をきっちり果たして、直線勝負にかける。

稲垣裕之 欠場
迎え撃つ近畿勢は、稲垣裕之、村上博幸の欠場で戦力ダウンは否めない。しかしながら、川村晃司、古性優作に南修二がスタンバイしている。三谷竜生は3度目の地元記念挑戦。昨年は初日特選で落車。二次予選4着で敗退と悔しい思いをしているだけに、今年はきっちり結果を残したい。兄の将太は地元記念で3年連続で決勝に乗っている。今年も強い気持ちで4日間を戦い抜く。
園田匠も忘れてはならない。年頭の立川記念で優参して以降はパッとしないが、そろそろSS班の意地を見せたい。
南関勢も精鋭ぞろい。石井秀治らの機動型を松坂英司が手厚くガードする。