地元の浅井康が主役
中部地区では18年最初の記念シリーズ。地元の浅井康太が主役を務める。昨年は変幻自在の立ち回りで抜群の安定感を誇った。なかなか優勝に手が届かなかったが、年末の平塚グランプリは深谷知の先行に乗って鋭く追い込んで快勝。2年ぶり2度目のグランプリ制覇を成し遂げた。チャンピオンユニフォームを身にまとい、18年は新たな戦いが始まった。初戦の立川記念は危なげない走りで優出。決勝は不発に終わったが、状態面に不安はない。昨年3月の当地記念は準優勝。今年はそのリベンジ戦だ。同門の弟弟子の伊藤裕貴、坂口晃輔と強力な布陣を敷いて必勝態勢で臨む。直後に控える地元ホームの大一番、全日本選抜に向けても大事な4日間になる。坂口は10月平塚記念、11月小倉競輪祭、そして1月立川のブロックセブンと昨年の終盤戦から落車続きだ。しっかり体をケアして、地元記念を迎えたい。伊藤は兄弟子の浅井、坂口を背に果敢に攻める。当地はS級初勝利、初優勝を飾ったゲンのいいバンク。A級時代を含め、すべて決勝に乗っている。記念は初めてだが、しっかり勝ち上がってくるだろう。他にも中部地区は、吉田敏洋、近藤龍徳の愛知勢が追加で参戦と戦力強化。特に吉田は、昨年6月の鎖骨骨折から見事に復活。今年初戦となった1月小倉でも、単騎戦ながら松岡貴、根田空らを破って優勝。新年早々から、ハイレベルなパフォーマンスを披露している。
近畿勢も村上義弘を主軸に、古性優作、稲川翔と戦力は充実している。昨年の村上は度重なるケガの影響でなかなか体調が整わず、思うような結果を残せなかった。8年連続のグランプリ出場も逃したが、一戦入魂のスタイルに変わりはない。ファンの声援を力に今年も走り続ける。古性は類まれなるレースセンスと勝負度胸で輪界きっての自在型に成長した。昨年大会の覇者として存在感をしっかり見せつける。昨年の後半戦から調子を上げていた稲川は年末の向日町で落車。ケガの影響が心配されるが、与えられた位置でしっかり役割を果たす。着実に力をつけている大竹歩も近畿の貴重な先導役として期待される。
成田和也は好調時の切れが戻っている。今シリーズは12月伊東で記念初制覇を果たした早坂秀悟の存在が心強い。12月平塚グランプリシリーズは不本意な結果だったが、中3週以上の期間があれば立て直せる。今年初戦でスタートダッシュを決める。
武田豊樹の欠場により、木暮安由が関東勢の中心を担う。競輪祭を優出するなど、昨年終盤は好成績を連発していた。しかし、12月小松島の決勝で落車。調子を見極めていきたい。
山中秀将、根田空史に、松谷秀幸、岡村潤ら南関勢も精鋭ぞろいだ。力を合わせて他地区に対抗する。
岩津裕介、小倉竜二の中四国勢や中川誠一郎、大塚健一郎の九州勢も軽視できない。