平原康が軸の関東勢!!
平原康多が軸の関東勢が、全国各地から集った強敵を迎え撃つ。ダービーではまたも準決4着でビッグ優参に失敗した平原だが、戦前から話していた“松戸バンク攻略の難しさ”にハマっただけで、調子自体は4月武雄記念から着実に上がってきている。脚を使って中団キープから鋭くまくった初日特選の走りを見ても、主役を張るにふさわしい。いつも通り、吉澤純平、吉田拓矢を盛り立てながら抜け出しを図る。これまた例年通り、長島大介、金子幸央の機動型に、神山拓弥、神山雄一郎と役者をそろえた地元勢も黙っていない。今期は失格3回でA級陥落の危機が迫る神山雄は文字通り勝負駆けだ。
今年は落車禍に苦しむ浅井康太は、ダービーでは二次予選の1勝のみ。本調子とはさすがに言えないが、戦える状態には仕上げてきた。大一番の後の中10日では大きな上積みは望めないものの、500走路という舞台はオールラウンダーぶりを発揮しやすいし、ダービーでは先行力を改めてアピールした竹内雄作を目標ならなおのこと走りやすい。やはり有力なV候補だ。
見逃せないのが、中川誠一郎、北津留翼、園田匠と過去3大会の覇者が集った九州勢。中でも怖いのが中川だ。昨年大会では初日に上がり13秒1のバンクレコードを更新して勢いに乗ると、決勝もモツれる展開を豪快にまくった。ダービーでは短走路で流れに乗れず後方に置かれる展開で準決敗退に終わったが、この宇都宮なら快速ぶりを発揮できる。今年の全日本選抜を逃げ切りVの実力を示すか。
村上義弘は、ダービー一次予選を逃げ切った南潤や、ダービーでも連係あった稲垣裕之と呼応してのレース。村上も2月の落車の影響を引きずった状態だが、ダービー二次予選は石塚輪の先行を利して1勝。南の先制有力なここも展開が向けば逃さない。
キレ味鋭いタテ攻撃が復活し、ダービーでは決勝進出を果たした原田研太朗。二次予選を逃げ切り、準決は脇本に合わせてのまくりで2着と思う通りに動けていただけに一発ムードが漂う。ダービーでは負け戦ながら3勝の渡部哲男との四国コンビも侮れない。
渡邉雄太もウィナーズカップに続き、ダービーでも優参と着実にランクアップを遂げる。近藤隆司、和田健太郎ら南関は千葉勢も戦力が整うが、ラインのけん引役として存在感を示そう。最近は冷静なレース運びが光っており、ダービー準決でも好位確保からのまくりで深谷知に迫った。
菅田壱道、佐藤慎太郎はダービー準決に続いての連係。その準決は菅田が内に詰まる苦しい展開からかろうじて3着。佐藤は7着敗退に終わった。だが、最近の佐藤の差し脚のキレは半端ない。全日本選抜の準Vに止まらず、随所でゴール前強烈な伸びを披露している。66周年記念の覇者と当所は手の内に入っているし、あっせんが止まった4月を有効に生かした菅田が後手を踏まなければ一発怖い。