地元Vは譲れぬ郡司浩
地元のSS班・郡司浩平が必勝を期して参戦する。当所記念は67、69、70周年と3Vを達成しているゲンのいい大会。今シリーズは3連覇がかかっているだけに一段と気合が入る。今年は初のSS班を張っている郡司は、プレッシャーをまったく感じさせない躍動感あふれるレースを演じている。仕掛けどころを逃がさない積極的な自力攻撃は、SS班の自力型らしい堂々たるもの。もちろん結果も出していて、3月玉野記念、6月取手記念で優勝。ビッグレースでは全日本選抜、サマーナイトは準決1着で決勝に乗っている。オールスターはドリームレース、シャイニングスター賞ともに2着で準決に駒を進めた。自力基本の競走ながら当所記念の3Vはいずれも南関ラインの番手を回ってのもの。松井宏佑、渡邉雄太らと連係が叶うようなら前を任せることも考えられる。この両者はともにオールスターでは力強い走りを披露した。特に松井は初日特選で逃げて2着に粘ったレースは圧巻だった。
オールスターチャンプの松浦悠士が南関勢の前に立ちはだかる。成績は非常に高いレベルで安定していて、今年はグレードを問わずすべての開催で決勝に進出。ウィナーズカップで優勝、記念は1月和歌山、同月高松、4月武雄と3Vを達成している。そしてオールスターでは機敏な立ち回りで決勝に乗ると、原田研の逃げに乗り脇本雄との激しいデッドヒートの末に脇本をねじ伏せた。持ち味を遺憾なく発揮してのVゲットは大いにあろう。
ここに来て調子を上げてきた古性優作の単にも魅力を感じる。6月福井着、7月大垣着、同月和歌山着とF1戦ながら3連覇。オールスターでは二次予選で攻撃的な競走で勝ち星をものにすると、準決は脇本雄を好マークしての2着で決勝に乗っている。そろそろS班相手にも主役を演じそうな勢いだ。タッグを組む東口善朋も近況はいい。高松宮記念杯では惜しくも優参は逃がすも着、7月福井記念は決勝3着、オールスターでは一次予選で寺崎浩の逃げを差して勝っている。
今年はまだ優勝に手が届いていない佐藤慎太郎だが、ベテランならではの安定プレーを演じている。高松宮記念杯、6月取手記念、サマーナイト、7月弥彦記念と4場所続けて優参を果たしている。目標をつかんだときの捌き、差し脚には定評があり、同県の小松崎大地、新鋭・高橋晋也を好リードして勝機を見出す。
中川誠一郎、中本匠栄の熊本コンビも軽視できない。両者はオールスターの二次予選と4日目特選で連係。二次予選は中川がまくり不発で共倒れに終わったが、特選は先行態勢に入った中川が単騎で仕掛けてきた松井に飛び付き熊本ワンツーを決めている。中本が落車負傷明けだったため中川が前回りだったが、中本の体調が戻っているようなら中本が前で戦うのでは。