ここ落とせない佐藤水
次代を担うスター選手の登竜門として、昨年新設された「ガールズフレッシュクイーン」。デビュー2年未満の選手を集めたシリーズで、新型コロナ感染症拡大防止の観点から、本来予定された4月から10月開催に変更された。結果として、獲得賞金によるガールズグランプリ出場に望みを残す佐藤水菜にとっては、勝負のガールズグランプリトライアルを前に絶対に落とせない一戦となった。もちろん、佐藤は実力的にも、実績的にも一枚上で、今年も優勝は10回を数える。7月にナショナルチーム入りすると、スピードが上がって9月名古屋では3日間、上がり11秒台で勝っている。試行錯誤してきたレーススタイルも流れを見極めての一気攻撃が主となり、ここも迷いなく勝てるポイントで仕掛けて結果を出す。
他の6名も、佐藤で絶対とは言い切れない実力者がそろった。その機動力で佐藤を脅かすのは柳原真緒、吉岡詩織、久米詩。柳原は9月松山でまくって今年4V目をゲット。10月西武園の予選1では佐藤に屈しているが、まくりがツボにハマれば逆転は十分。吉岡も10月武雄で優勝して改めて実力を示した。最も積極的なタイプだけに目が離せない。久米は脚が上がっている近況で成績も上昇中。直近の10月久留米で石井寛、奥井迪らを相手に優勝して自信を深めている。勢いがあるし、先行覚悟で前々に攻めていけば波乱を呼ぶ。
位置取りで売る比嘉真梨代も連候補だし、野本怜菜、山口伊吹も仕上がっていれば。