大会3連覇を目指す清水裕

清水裕友
地元の清水裕友が必勝を期して参戦する。当所記念は69周年で初Vを達成すると、70周年も連覇。今年は3連覇を目指す。やや調子を落としていた時もあったものの、最近は本来のスピードが戻っており、寬仁親王牌は優参は成らずもレース内容は悪くなかった。清水は大舞台に実績を残していて、昨年はダービーと競輪祭で準V、寬仁親王牌は決勝3着。今年は全日本選抜でタイトルホルダーの仲間入りを果たすと、サマーナイトも制覇していて、ビッグレースで2Vを飾っている。勝負強さには定評があるだけに、プレッシャーに打ち勝って地元ファンの期待にきっちり応えよう。大きな数字が目立っていた時もあった宮本隼輔だが、ここに来てどん底からは抜け出した印象だ。共同通信社杯1着は復調を感じさせる動きだったし、10月久留米では着、今年2V目をゲットしている。清水とともに地元勢をけん引していく。

郡司浩平
郡司浩平が地元勢の前に立ちはだかる。今年は自慢のスピードに一段と磨きがかかった感があるし、航続距離も伸びたので積極的な仕掛けが目に付く。ビッグレースのVこそないものの、3月玉野、6月取手、9月岐阜、そして10月熊本記念in久留米とG3で4Vを達成している。寬仁親王牌着、日競選理事長杯で逃げ切った脇本雄に襲い掛かった脚勢は力強かったし、スピードの切れは光っていた。郡司とは連係実績が豊富な和田健太郎がタッグを組む。最近も9月岐阜記念の準決、共同通信社杯の最終日にワンツーを決めている。ここも南関で連独占は大いにありそうだ。

山田英明
今年は年頭から安定した成績を残している山田英明も有力な優勝候補だ。共同通信社杯は決勝で無念の1着失格を喫したが、全日本選抜、オールスター、寬仁親王牌で決勝進出。優勝は9月向日町記念を含め4Vを達成していて、獲得賞金ランキングでグランプリ圏内に付けている。好位置キープして自力を出せれば首位に躍り出る場面も十分。中川誠一郎は相変わらず成績に波があるものの、随所で快速を披露している。自力は健在ながら山田と同乗なら前を任せるか。園田匠も加わって強力ラインを形成する。
ラインの総合力では劣勢の関東だが、機動力非凡な吉田拓矢は軽視できない。共同通信社杯の一次予選では、3番手を確保してのまくりで清水を撃破している。巧くレースの流れに乗れれば一発も。
島川将貴、小倉竜二の徳島勢も侮れない勢力だ。島川は持ち味である自力攻撃の破壊力が増した印象だし、小倉はベテランならではの安定プレーを演じている。メンバー次第では中四国スジで地元勢との連係も考えられるだけに、動向には注目しておきたい。