橋本智が率いる宮城勢
3着以内に入ればS級に特進できる期末恒例のシリーズ。来期もA級で勝負駆けなのは橋本智昭、佐藤一伸、三浦雄大。8月以降欠場が続く隅田洋介も今期の競走本数不足をカバーするにはここか、今年最終戦の12月西武園MNで特進を決めるしかない状況だ。全員でまとまることはないが、駒数豊富な北勢が優位に立っており、宮城トリオ中心のV争いになるとみた。本命の橋本はA級ではレベルの違う先行力の持ち主で、今期はここまで確定板を一回も外していない安定感は驚異的。同地区の若手には前を任せるレースも見られるようになってきたが、先行基本の組み立てに迷いはない。Vラッシュの竹山陵太の援護は頼もしいし、三浦の追加参戦でラインもより厚みを増した。タイミングを逃さず仕掛けて結果を出す。同じ北日本で佐藤一、佐藤佑一も見逃せない。特に自在に何でもこなせる佐藤一からは一発ムードが漂う。S級復帰へ、隙の無い組み立てから鋭脚を伸ばそう。
それぞれ地区単騎だが、隅田洋介、金野俊秋、加藤寛治、瓜生崇智も黙っていない。加藤はコロナ禍で休止期間中に練習に打ち込んだ成果が出て、6月大垣MN以降は5連覇を含む8V。まくりの破壊力は強烈だ。首のヘルニアを克服した瓜生も持ち前のスピードを生かした走りで上位進出を目指す。後手を踏まなければ面白い。一方、金野は落車の影響が心配。隅田もぶっつけ本番となる上に、頼みの金子幸が特進で不在になったのは痛い。