女王児玉碧衣に強敵そろう
21名の参加選手のうち7名しか決勝に勝ち上がれない狭き門。しかも普段の開催ではV争いの中心にいる選手ばかりとあって波乱の余地もありそう。それでも本命には児玉碧衣を推すのが順当だろう。ガールズグランプリを3連覇、5年連続でファン投票1位を獲得した女王へ寄せられる信頼は絶大だ。2場所欠場して心配された腰の状態も6月向日町の完全優勝でおおむね不安は解消された。これまで不思議と勝てていない大会だけに並々ならぬ思いで臨もう。自分のタイミングで一気に仕掛けていければ勝てる。
ナショナルチーム入りで急成長を遂げたのが佐藤水菜だ。5月京王閣でのコレクションでは遂に特別レース優勝を果たした。そのコレクションを含め目下11連勝中。出走回数が少ない分、グランプリ出場へ一戦一戦集中力高く走れている。しかも毎回テーマを持って走っており、今度はどういう考えで大一番に臨むかも見所となりそう。
石井寛子が今年は飛ばしている。ガールズ連勝記録は塗り替えられなかったが、3月から5月にかけて24連勝。その後も再び3場所連続完全Vと勢いは止まらない。卓越したスタート力を生かして前々から進める競走スタイルは変わらないが、手応えを取り戻して2年ぶりのビッグVがあっていい。
高木真備の大会連覇も十分。4月に走れなかったために賞金ランクは低いが、5月弥彦から復帰すると5場所連続で完全優勝している。鋭い踏み出しを生かした組み立てができれば。
鈴木美教、小林莉子も相変らず安定している。流れに乗っての一発が出るか。ビッグにも気後れなく臨めるようになった坂口楓華はそろそろの期待を抱かせるし、短距離強化指定Aの実力者・梅川風子も好勝負は必至。尾方真生ら新鋭の挑戦も見ものだろう。