今年も主役は譲らぬ平原康
地元の当所記念では圧倒的な存在感を示している平原康多が今年も主役を務める。59、61、62、64、66、68、71、72周年の計8Vという素晴らしい成績を残していて、今年は3連覇を目指す。昨年は落車が続いて調子を落とした時もあったが、共同通信社杯で準V、寬仁親王牌では17年2月の全日本選抜以来となるG1大会Vをものにすると、グランプリは惜しくも初Vは成らずも関東好連係から準V。後半戦に入り調子を上げてきた。今シリーズは昨年のグランプリでも関東ラインを組んだ宿口陽一、吉田拓矢に加え森田優弥、武藤龍生らも控えていて、勝ち上がり戦から有利に戦えるので条件もいい。地元ファンの期待にきっちり応える。昨年は高松宮記念杯でタイトルホルダーの仲間入りを果たした宿口。その後もオールスターでは着と4勝、10月前橋G3で優勝するなど、持ち味の自力攻撃には一段と磨きがかかった印象だし、番手戦もそつなくこなしている。新SS班として参戦する地元記念なのでいつも以上に気合が入る。吉田拓矢も昨年は競輪祭で初タイトルをゲットした。他のG1でも高松宮記念杯で準V、寬仁親王牌でも決勝に乗っているだけに、地力強化しているのは間違いない。グランプリでは関東勢の先頭で主導権を握ったが、今シリーズは地元勢がそろっている。地元勢との連係はメンバー次第となりそうだ。
Gレースではなかなか優勝には手が届かない深谷知広だが、自転車競技では世界の舞台で大活躍した実績がありスピードは非凡。12月佐世保記念の決勝は、ジャン前から積極的に駆けて5着に沈んだものの、新山響を不発に終わらせ和田健の優勝に大きく貢献した。直線が長い当所で逃げ切るのは至難の業だが、好位からのまくりに持ち込めれば単望める。67周年大会以来となる2V目をゲット成るか。和田真久留が深谷とタッグを組む。最近は決勝での連がらみはないものの、最終バックを取るレースが多く動きは悪くない。
西日本勢ではスケールの大きな先行が売りの町田太我に魅力を感じる。昨年は松山G3を含み5Vを達成していて、着実に力を付けてきた。12月広島記念1着の走りも力強かったし、ヤンググランプリでは果敢に主導権を握っている。タイミングよく仕掛けてハナに立てれば台風の目と化すことも。中四国スジで阿竹智史が町田と連係か。町田とはオールスターの5日目特選で連係していて、逃げ切った町田に阿竹が好マークしてワンツーを決めている。
寬仁親王牌で2年続けて決勝進出を果たした山田庸平は、その後も力強い走りを披露している。ここのところ連がらみの決まり手は自力がほとんどで、機動力に迫力を増した印象だ。うまく流れに乗れれば怖い