地元の牙城を守る郡司浩
10日が最終日の平塚記念から中2日での参戦となる郡司浩平。まったく気を抜けない地元記念の連戦とあって、体力的な面のみならず精神的な疲労も気になるが、そこは地元の気合でカバーするとみて本命に推した。郡司はホームバンクの当所では素晴らしい実績を残している。記念開催は68、70、72周年と3Vを達成しているし、昨年は全日本選抜で優勝した。今年は3月末までに1月和歌山記念のVを含み12勝と順調に来ているし、深谷知広、根田空史、野口裕史ら頼れる南関の自力型がいるのも心強い。先頭で戦うのか番手戦かはメンバー次第だか、どちらでも不安はなく、持てる力を発揮して地元ファンの期待に応える。深谷も当所には好実績を残している。記念開催は63周年でV、平成29年にはアーバンナイトカーニバルを制している。今年はまだ優勝には手が届いていないものの、ウィナーズカップでは着と好走していて調子は良好。郡司に前を任されれば主導権は譲るまい。
松浦悠士を重視する手もある。全日本選抜、ウィナーズカップとビッグレースで連続準Vなど今年ここまでの実績では郡司を上回る。小川真太郎、小倉竜二の徳島コンビを味方に付けられそうだし好位置キープから自力を出せればラインで上位独占は大いにあろう。
関東勢もそろっている。SS班の吉田拓矢、宿口陽一をはじめ吉澤純平、金子幸央と動ける選手ばかりだ。中でも吉田は成績を高いレベルでまとめている。今年は1月立川記念でVスタートを決めると、2月奈良記念着、3月玉野記念着。玉野の準決では逃げた脇本雄の番手を奪うとゴール前で差し切った。柔軟性を兼ね備えた自力攻撃が冴え渡っている。吉澤も動きはいい。全日本選抜で着と2勝を挙げると、ウイナーズカップでも3日目に勝ち星をゲットしている。チャンスが巡ってくればものにできる状態にあるので、吉田次第では好勝負に持ち込む場面も。
ダークホースは野原雅也だろう。トップスピード、ダッシュ力は一級品で、全日本選抜では最終日特選で原田研、坂井洋、山田庸らを相手にまくりを決めて勝っている。この開催までは1カ月半ほど空くのでレース勘は気になるものの、うまくレースの流れに乗れれば一発怖い。
守澤太志はなかなか調子が上がってこない。昨年12月広島記念での鎖骨骨折の後遺症が尾を引いている印象だ。完全復調にはもう少し時間がかかるか。北日本勢では成田和也が差し脚好調だ。全日本選抜、ウイナーズカップとビッグレースで立て続けに決勝に乗っている。