実績抜けている尾方真生
次代を担うスター選手の登竜門として、デビュー2年未満の選手によって争われる「ガールズフレッシュクイーン」。昨年大会で準Vのリベンジに燃える尾方真生が断然の本命だ。出し惜しみせず早めの巻き返しで主導権を奪って勝負するスタイルを確立し、昨年は14V。グランプリ出場も果たした。今年は開催中止が多くて出走回数が少ないが、3月宇都宮でガールズケイリンコレクションに初出場し、ここでもハイペースで逃げて見せ場を作った。実績的に一歩も二歩もリードしており、再びグランプリを目指すためにも勝てるレースは取りこぼせない。他に尾方と積極的に先行勝負を挑みそうな選手は少なく、タイミングを逃がさず仕掛けて押し切る。
尾方に力で対抗するのは大挙4人が出場する120期勢だ。全員がV実績がある精鋭だが、中では在所1位の吉川美穂が打倒尾方の最右翼か。競技実績豊富なオールラウンダーで、今年に入って2Vを達成し、ここ2戦もソツのない立ち回りで連続準Vと安定感がある。怪我の影響も徐々になくなっており、前々自力勝負でスピードに乗せ切ってしまえば面白い。ポカもあるが、スケールの大きさでは3月山原さくらを破って通算2V目を決めた西脇美唯奈だ。念願の大会に出場が決まってモチベーションも上がっているし、まくりがツボにハマればという魅力を感じる。山口真未、太田瑛美はダッシュタイプ。大舞台で思い切りの良さを発揮できるかだろう。
昨年大会と同様に尾方が敗れるなら、尾方の仕掛けに乗っていってタテ脚を伸ばす選手の逆転となるかも。そうなればキャリアで優る118期勢から永禮美瑠、杉浦菜留の名前が挙がる。勝ちに徹すれば波乱を呼ぶ。