大会連覇を目指す郡司浩
G3開催にSS班5名があっせんされるのは珍しく、稀に見る豪華メンバー。優勝候補は5指に余る大激戦だが、最も思い入れが強いのは、昨年に続きこの大会連覇を狙う地元の郡司浩平だろう。郡司は地元記念には滅法強く、川崎記念、小田原記念はいずれも3Vを達成している。ウイナーズカップは決勝を外していて、絶好調と言える動きではなかったものの、十分に戦える状態にある。松井宏佑、和田真久留、松坂洋平ら地元勢は自力型がそろっているのも郡司には追い風だ。非凡なトップスピード、ダッシュ力を活かした自力攻撃には素晴らしい破壊力がある松井。全日本選抜、ウイナーズカップではともに2勝を挙げていて調子も良好。和田も動きはいい。3月高知では深谷知の逃げを差して今年初Vをゲット。全日本選抜、ウイナーズカップではいずれも準決に進出していてビッグレースでも活躍している。
昨年のGPチャンプの古性優作は全日本選抜を制し、真っ先にグランプリ2022の出場権を手中に収めた。ウイナーズカップは着、決勝は脇本雄と共倒れに終わったものの、前3日間はオール連対とさすがの走りを披露していた。持ち味である強気の自在戦が奏功すれば首位に躍り出る場面もあろう。
最近は申し分ない動きを披露している平原康多を重視する手もある。全日本選抜は決勝こそ単騎で力を発揮できなかったものの、勝ち上がり戦の走りは力強かったし、3月大垣記念は4連勝で今年2V目を達成。ウイナーズカップは決勝を外したものの、準決の競走内容は悪くなかった。宿口陽一と埼玉SS班コンビで連係し勝機を見い出す。
佐藤慎太郎はウイナーズカップ着。準決は惜しくも8分の1輪差及ばず、今年初めて決勝を外したが、最終日は新田祐のまくりを差し切っていて調子に問題はなかった。俊敏な立ち回りと的確なコース選択、鋭い差し脚は相変わらずで、どのようなメンバー構成になっても突っ込みには注意したい。
注目株はスーパールーキーの犬伏湧也だ。G3初参戦だった1月大宮記念は1着。準決は先行するもビサで優参は成らなかったものの、自慢のスピードを猛アピールしていた。平塚はスピードバンクなので犬伏は持ち味を十分に発揮できるはず。G3初の決勝進出を果たしても不思議ではない。