存在感が際立つ児玉碧衣
ダービー覇者の脇本雄太の存在感が飛び抜けているS級戦と同様、ガールズもナンバーワンの児玉碧衣が断然の本命となる。5月伊東MNでも危なげなく3連勝して今年10度目のV。賞金ランクで柳原真を追っている立場にあるだけに頂点に立つことを目指してモチベーションもむしろ高く保てる。当所は何度も走っているし、ここの直前に同じ短走路の伊東を走ったのも好材料となりそう。4日間シリーズでも出し惜しみすることなく早め早めの仕掛けで他を圧倒していこう。
児玉を追うのは奥井迪だ。相手が児玉となれば奥井は一層燃える。今年に入って着外は僅かに2回で、勝率7割、連対率は9割超えの戦績はガールズ屈指で、今の勢いで突っ走ればグランプリにも返り咲きできる。最近は逃げとまくりの決まり手が半々と、流れに応じて走り方を変えてきているが、対児玉なら先行でもまくりでも児玉より先に仕掛けないと話にならない。短走路だけに先手を奪って勝負する可能性も高いが、スピードを増したまくりを放ったケースが最も怖いか。
3番手以下の選手は大接戦で、誰が2強に迫ることとなるかは流動的だ。中では練習の成果でパワーアップを果たし、まくり基本の勝ちパターンも確立した日野未来が最も注目される。決勝となると考え過ぎるのか期待に応えられないケースが続くが、力をストレートに発揮できれば面白いだろう。安定感という点を買うなら那須萌美だろう。ここというタイミングで動いてでも好位を取り切って差し迫る脚、混戦にもひるまない勝負根性で連対率では日野にも見劣りしない。
今年2Vで逃げたら強い岩崎ゆみこ、同じくV歴がある杉浦菜留、飯田風音、中嶋里美も見逃せない。前々に攻める地元の篠崎新純、高尾貴美歌、西島叶子もモツれれば。