ルーキーシリーズプラス第２弾。９月岐阜記念で行なわれた第１弾は７人全員が単騎で戦ったが、今回は山口多聞、安彦統賀、さらに東矢圭吾、松本秀之慎はそれぞれ同県だけに連係があっても不思議はない。実際にルーキーシリーズでは連係もあった。そこも踏まえて本命には安彦を推す。アマ時代には中距離種目で活躍した地脚タイプだが、地元に戻っての練習でダッシュ力も強化されて展開への対応能力は高い。ルーキーシリーズ６月大宮決勝で前を回って不発に終わった山口は、本格デビューして２回のゴールデンキャップ獲得者らしさを発揮してきており、借りを返すべく積極的に攻めてきそう。両者で決着となるか。熊本勢は組むなら２班の東矢が前では。山口と同じく２回ゴールデンキャップを獲得していて、Ｓ級でも通用するスピードあるまくり、カマシで敵をまとめて粉砕だ。東矢と似た脚質の松本がぴったり続く。

　真鍋顕汰、室井蓮太朗、一丸尚伍もⅤの資格十分。真鍋、一丸はルーキーシリーズで優勝している。本格デビュー後はⅤ１、準Ⅴ３回と詰めの甘さはある真鍋だが、決勝でも積極的に主導権を奪って勝負しているのは121期屈指の実力者という評判通り。一丸は粗削りながら、元中距離ナショナルチームのポテンシャルの高さは言わずもがな。ルーキーシリーズから抜群の安定感を誇る室井も落車骨折がなければ特班していただろう選手。単騎なら自在性も発揮して一発を狙う。