超豪華メンバーが集結
ビッグレースに見劣りしない強豪ぞろい。優勝候補は5指に余る。
総合力なら3名のSS班を擁する北日本勢に軍配が上がる。寬仁親王牌で優勝し、輪界4人目のグランドスラマーとなった新田祐大、競輪祭でタイトルホルダーの仲間入りを果たした新山響平、更に重鎮の佐藤慎太郎が控えている。競輪祭の決勝は、新田が北日本4車ラインの先頭で積極的に駆け、番手を回った新山がきっちり勝機をものにしたが、ここは新山が北日本ラインの先陣を受け持つと見るのが自然だろう。ナショナルチームから離れた新山ながら、培ったスピードには素晴らしいものがある。好機に仕掛けて主導権を握れば、新田が首位に躍り出る公算が大きい。その展開なら佐藤も連に浮上してくる。
この大会の実績を重視なら平原康多を中心視する手だ。62、66、69周年と3Vを達成している。立川記念から走り始め、次場所が地元の大宮記念という日程なので、暮れのグランプリが終わっても気持ちを緩めることはない。グランプリに向けて蓄えた脚力、集中力を遺憾なく発揮し、主役を演じる可能性は大いにある。基本は自力勝負だが、連係実績が豊富な吉田拓矢との連係が叶うようなら前を任せよう。その吉田は昨年のこの大会の覇者。昨年はグランプリ出場を果たせず、SS班の座は明け渡したものの、G3で3Vを飾るなど存在感は示していた。平原に前を任されれば強気に攻める。12月高松記念でG3初Vを飾った佐々木悠葵も、平原には心強い存在だ
4年連続のグランプリ出場を果たした郡司浩平も有力な優勝候補だ。11月防府記念の決勝で落車したが、競輪祭では❷着とオール連対の準V。単騎ながらダイヤモンドレースを制すなど、俊敏な立ち回りと素晴らしいスピードを披露していて、影響はまったく感じられなかった。松井宏佑、内藤秀久との連係から勝機を見い出す。
この大会は67、68周年を連覇するなど、相性がいい清水裕友の単にも魅力を感じる。22年のグランプリは無念の補欠となったものの、ウィナーズカップで昨年に続き連覇を飾ると、地元の11月防府記念では、4日制G3同一大会5連覇の金字塔を打ち立てた。12月松戸記念では二次予選で敗退するなど、安定感には欠けるが、好位確保から自力を出せれば、大会3V目ゲットもありうる。12月松戸記念で1着と気を吐いた渡部哲男が清水とタッグを組む。
北津留翼もこの大会は65周年を制した実績がある。とにかく勝ち星が多く、22年も6V含む48勝を挙げていて、勝率は5割に迫る勢い。競輪祭では一次予選2、二次予選Aと立て続けて逃げ切りを決めると、その後も12月別府、久留米と6連勝。持ち味の自力攻撃が冴え渡っている。仕掛けがツボにはまれば優勝をさらっても不思議ではない。