乗ってきた飯田風音で
次代を担うスター選手の登竜門として、デビュー2年未満のガールズによって争われる一発勝負。勢い重視で本命には飯田風音を推したい。昨年も3Vを挙げるなどデビュー当初から120期在所2位に相応しい走りは見せてきたが、昨年のこの大会には出られなかったように好走が続かずやや乗り切れない感があった。それがレース運びに格段の進歩を見せ、超一流に比べたらまだ課題があるにせよ能力の高さを実戦でもコンスタントに発揮できるようになった。今年に入り、2月立川、3月取手と優勝を飾っていて、特に奥井迪らを寄せ付けずに完全優勝した取手の走りは見事だった。流れに乗っていって、爆発的なダッシュで繰り出すタテ攻撃を炸裂させる。
実績なら文句なく吉川美穂だ。元中距離ナショナルチーム所属の120期ナンバーワン。競輪に専念するようになって昨年は13Vをマークし、グランプリ出場へもあと一歩という活躍だった。この大会も尾方真生のまくりに切り替えて準V。ただ、今年に入って体調を崩した影響が思いのほか長引き、2月地元の和歌山でV逸、3月京王閣での6レース制トーナメントでは未勝利と最近はピリッとしていないは気掛かり。3月松山MNでのVが巻き返しのきっかけになったか注目だ。
山口真未、太田瑛美もVの資格は十分。ともに後続を一気に置き去りにしてしまうような鋭い踏み出しで繰り出すまくり、カマシに威力がある。この舞台は昨年も走っていて経験済みだし、レースの組み立てや仕掛けのタイミングが適切なら勝てる。西脇美唯奈も深刻な不調からはようやく脱した。
122期からは小泉夢菜、河内桜雪が参戦。本格デビュー戦でいきなり優勝した小泉はレースセンスの高さが光る。落車から調子を落としていた河内も爪痕は残したい。