戦力充実している近畿勢
ラインの総合力は近畿勢が最上位だろう。百戦錬磨の村上博幸、南修二と軸がしっかりしているし、小森貴大、中井太祐ら自力型もそろっている。本命に推した村上の差し脚の切れ味は相変わらずだ。1月大垣、同月宇都宮を連覇するなど、今年は早くも2Vを飾っているし、ウィナーズカップでは一次予選で勝ち星をゲットしている。直近4カ月の競走得点は今シリーズトップで、さすがに安定感は高い。近畿の自力型を好リードして優勝をものにしよう。今期はランク2班の南だが、直近4カ月の競走得点は110点台を維持していて、全日本選抜では特選からスタートしている。その特選で落車したものの、最終日まで完走していて伸びは悪くなかったが、3月松山記念の準決で再び落車し、ウィナーズカップを欠場した。復帰戦の4月四日市での伸びは今ひとつの感もあっが、ベテランだけに確実に調子は戻してくるはず。近畿勢がレースを掌握なら勝ち負けに持ち込める。
当所には素晴らしい実績を残している菅田壱道の単にも食指が動く。記念は60周年大会、20年には国際自転車トラック競技支援競輪を制覇している。今年はまだ優勝には手が届いていないものの、2月前橋、3月小田原、4月富山はいずれも連勝で決勝に進出した。全日本選抜の3日目は坂本貴に続いて2着、ウィナーズカップの一次予選は、永澤剛に差されたもののまくって2着など、G戦線でも存在感を示している。展開がもつれるようだと十八番のまくりでVゲットも。
仕掛けがツボにはまった時の自力攻撃は破壊力抜群の松本貴治。昨年はG1に4大会参戦して4勝を挙げているし、2月伊東の決勝では、上がり9秒6の快速まくりを決めて2着以下を6車身千切っている。更に3月松山記念でも1❷着と気を吐いたが、ウィナーズカップを欠場すると、4月松戸は初日特選で落車し2日目から欠場。体調には一抹の不安が残る。
当所ホームの吉本卓仁にも魅力を感じる。前回の1月当所は1着。惜しくも決勝は外したものの、2勝をあげているし、準決は先行していて競走内容は悪くなかった。F1戦は1月向日町から7場所続けて決勝に乗っていて、3月福井では今年初Vを達成している。自力のまくりでも好勝負が見込めるし、先行基本の競走で奮戦している林大悟との連係が叶うようなら更にチャンスが膨らむ。
根田空史、大石剣士と2枚の大砲を擁する南関勢も軽視はできない。2月豊橋1❷着、全日本選抜では3日目に1勝をあげた頃に比べると、最近の根田はやや物足りない印象もあるが底力はある。注目株は佐々木眞也だ。2月静岡記念で1➍着と好走すると、同月伊東は2❷着とオール連対。更に3月小田原では連勝で優参するなど、成績が急上昇している。