新女王・柳原真緒がV争いの軸
1月のトライアルを勝ち抜いた7名で争われる頂上決戦。ナショナルチームメンバーや怪我で新年は出遅れた児玉碧衣の名前がなく激戦必至の一戦となった。本命に推す柳原真緒はトライアル決勝で石井寛子の2着だった以降は、6連続Vを含む8V。新女王の名にふさわしい風格を身に付けた。3月のコレクションは珍しく何もできず悔しい思いをしたので、まずは仕掛けのタイミングを逃すことなく力を出し切ることを心掛けよう。
小林優香は同じく6連続Vを達成するなど競輪に専念すればモノが違う。冷静な立ち回りで2着に入ったコレクション以降も準Vが続いていて本人的には不本意だろうが、加速力抜群なまくりの破壊力は言わずもがな。柳原も倒すか。
石井もまた4月武雄MNで7V目と年頭から怒涛のV街道。最近、敗れたのはナショナルチームメンバーのみだし、完成された必殺の前々自在戦で昨年3月以来のコレクションVへ視界は良好だ。
石井を追って、相次いで通算500勝を達成した奥井迪、山原さくらも怖い存在だ。今年は4V、昨年にはビッグでも好走が目立った山原の充実ぶりはキャリアハイと言っていいのでは。期待に応えるべく先行勝負にこだわる奥井と並んで存在感にはやはり絶大なものがある。
恵まれた練習環境で力を伸ばす久米詩も負けていない。4日制の四日市を完全優勝した勢いのまま、フレッシュクイーン以来の大仕事をやってのけるか。驚異のタテ脚強化に成功した野口諭実可も102期の意地を見せてくれよう。