松崎広太を指名も大接戦だ
特班したA級2班4人とチャレンジの3人による争い。先に熊本記念で行なわれたルーキーシリーズプラス以上にハイレベルな争いだ。すでに1・2班戦でもV実績のある松崎広太と棚瀬義大の2人が頭一つ抜けた印象もあるが、全員が動ける上に、単騎の選手も多くなりそうなので展開ひとつで誰にでも勝機はある。まずは同県の松田昴己とラインができそうな松崎を中心に推す。4場所でチャレンジを卒業した松崎は123期の先陣を切って1・2班戦初戦でV。前期S級で格上の木村佑をまくりでねじ伏せた内容も文句なしだった。吉田兄弟や同級生の朝倉智、小畑勝らS級上位で活躍する選手にもまれる練習環境で長足の進歩。一発勝負でも内容を重視し、加速力抜群の自力攻撃で松田も連れ込む。
地区単騎の棚瀬は1・2班戦3場所目の9月久留米で完全V。決勝は単騎ながらも流れに乗っていって苦しい展開を力ずくでまくり切った。その久留米を見る限り、ラインができなくても問題はなく、V獲りに絞った仕掛けで一撃にかけてこよう。自転車競技では中距離種目で活躍したパワーを見せ付けるか。
浮島知稀、牧田悠生の上越勢はともに特班している力は軽視できない。牧田は1・2班戦では苦戦が目立つが、浮島は順調で9月弥彦では準V。米嶋恵とフルにモガき合った末に、突っ張り切ってラインで決めた決勝は見事だった。ここも浮島が前回り。好機に先制なればライバルたちを完封も。
未だチャレンジの荒川達郎だが、在所ナンバーワンで卒業記念チャンプのプライドがある。ライン決着を優先した走りで出世は遅れているが、レース内容から2班勢をまとめて倒してのV獲りは十分。トータルバランスのとれた峯口司もチャレンジでは大活躍。ハイペースでもつれると出番がありそうだ。