信頼性が高い古性優
共同通信社杯欠着。3日目から欠場した古性優作だが、これは家事都合によるもの。体調に問題がないとなれば、今年の戦歴から中心視は順当だ。G1はすべて決勝に進出していて、全日本選抜、高松宮記念杯は昨年に続いて連覇。ダービーでは決勝5着、オールスターは準Vと素晴らしい成績を修めている。連対率も昨年の60・2%を大きく上回る72・5%を誇っていて、最も信頼性が高いとみた。山田久徳が古性とタッグを組み近畿ワンツーを目指す。山田久はオールスターで着と気を吐くと、9月は向日町記念、豊橋と続けて優参していて動き軽快。
北日本勢は新山響平、守澤太志のSS班に菅田壱道、和田圭の宮城コンビと戦力が整っている。中でも新山は地元の共同通信社杯では❷着、オール連対の準Vと激走を演じた。二次予選Aはまくりだったが、他の3走は先行していて、自慢の先行力を猛アピール。ビッグ地元Vは成らなかったもの、レース内容は申し分なかった。ここもラインの先頭を任されれば強気に攻める。オールスターで落車し、8月松戸記念を欠場した守澤だが、9月立川記念❺着、共同通信社杯着の伸びは悪くない。チャンスが巡ってくればものにできる状態にある。菅田は当所は相性がいいバンク。60周年記念、20年には国際自転車トラック競技支援競輪を制している。展開が向けば浮上してきそうだ。
迎え撃つ地元勢は嘉永泰斗をは筆頭に中川誠一郎、中本匠栄、伊藤旭、松岡辰泰、松本秀之介と動ける選手がそろった。九州には北津留翼、伊藤颯馬、山田英明も控えているので、勝ち上がり戦から有利に戦えそうだ。一昨年のこの大会の覇者である嘉永は、持ち味の自力攻撃に一段と磨きがかかった感がある。共同通信杯社❼着。準決は単騎で最後方に置かれたが、最終1センターから仕掛けると、圧巻のスピードで8人を抜き去り、上がりタイムは10秒7を叩き出した。破壊力はSS班に引けを取らないので、大会2V目をゲットする場面も大いにあろう。この大会は3Vの実績がある地元の重鎮・中川も侮れない。9月宇都宮はやや軽い相手だったとは言え、上がり13秒5の快速まくりを決めて優勝している。
昨年の覇者である郡司浩平は、20年にも優勝していてこの大会は好相性。今年はビッグで苦戦が続いていて、共同通信杯社も着。一次予選で敗退すると未勝利に終っている。だが、直前の9月松阪記念は豪快にまくってV。大会連覇に態勢は整った。和田真久留は勝ち星ラッシュ。オールスターでは着と3勝をあげると、9月は平塚❶着、豊橋❷着、小田原❶着。快速を活かした自力攻撃が冴え渡っている。
オールスターで落車負傷した松浦悠士は、その後は欠場が続いている。完調での参戦は難しいか。