女王・児玉碧衣が主役
地元エースの阿部将大とともに、ガールズでは女王・児玉碧衣がG3開催を盛り上げる。オールスターのファン投票で8年連続で1位に支持され、G1のオールガールズを優勝して賞金ランクでもトップをひた走るが、決して気を緩めることなく一戦一戦に臨んでいる。そのさらに上を目指すモチベーションの源になっているのが、オールスターで敗れたナショナルチームメンバー超えを果たすこと。オールスター後は3連覇と気持ちの切り替えはできていて、9月熊本の決勝では逃げた日野未来、2番手で必勝態勢だった大久保花梨ら強力なライバルをゴール直前で一気に飲み込んで貫録を示している。ここまで20日以上空くゆとりのローテーションだし、グングンと加速していく自力攻撃で4日間のシリーズを主役として白星を重ねていく。
當銘直美、太田美穂、石井寛子が打倒児玉の有力候補。中でも注目は、G1のパールカップを連勝で優参など躍進著しい當銘だ。ビッグレースで存在感を高めただけでなく、普通開催でここまで9Vも昨年までは考えられなかった数字で伸び盛りの勢いを感じさせる。タテ脚そのものがアップし、トレードマークの俊敏な立ち回りだけでなくいつでも自力を出せるのが強みになっている。児玉には歯が立っていなかったのが、前記のパールカップでは立て続けに児玉を差して勝っていて今なら自信を持って立ち向かえそう。
石井も9月に小松島、熊本を連続完全優勝して今年も50勝、12Vをマークと第一人者としての地位は揺るがない。持ち前のダッシュを生かした前々戦で児玉に対抗する。
機動力の高さでは太田が一番。今年6Vで、小林優香や奥井迪らを力でねじ伏せての優勝があるのは特筆ポイントだ。思い切った攻めがハマれば波乱を呼ぶ。
軽快な動きが目立つ永禮美瑠の自在戦にも注目だし、松井優佳、藤原春陽、地元の安東莉奈、小泉夢菜も伏兵で見逃せない。