栗山和樹が本命も大接戦
125期で真っ先に特班した在所3位の栗山和樹、ナンバーワンの素質が一気に開花した遠藤拓巳。この2人を軸に争われる一発勝負だが、他の5人もチャレンジでは1着ラッシュでいつ特班してもおかしくない選手と、誘導員早期追抜のペナルティーから復帰戦となる山崎歩夢で力の差はほとんどない。誰が勝っても不思議ないレースで本命に推されるのはやはり栗山か。8月頭に特班してここまでに1・2班戦を5戦走っている経験は大きい。優勝こそないものの、決勝を外したのは一走だけだし、10月高松は1着で初Vも間近。同期が相手なら冷静に立ち回ってスピードの違いを見せ付けるだろう。
勢いなら遠藤の方が上かも知れない。ルーキーシリーズでは初戦の5月富山で栗山に敗れてVを逃し、2戦目の6月松山では決勝を逃している。本格デビュー後も優勝を獲れずややモタついていた印象だったのが、落車の怪我から復帰戦となった9月熊本からまさに一変。上がり11秒台前半の快速を発揮して予選を圧勝して不安を一蹴すると、そのままチャレンジ最強レベルの塚本瑠らを破って完全V、さらに同月久留米、10月武雄も完全優勝して一気に特班を決めた。自信を持って仕掛けて力を発揮できるようになったなら栗山にリベンジする勝利を手にするか。
長欠明けでも山崎は期待を集めそう。レジェンドレーサーの2世でゴールデンキャッパー。しかもルーキーシリーズでの競走内容が良かった。松山では現S級の森田一や中石湊、阿部英とナショナルチームで練習している選手をまとめてまくり優勝している。レース勘は心配でも、休んでる間に練習しかしていなかっただろうし成長した姿を披露する。
伊藤佑晟は本格デビュー後、3着が2回ある以外はオール連対中、谷内健太、久田朔は特班に挑んだ経験がある。船山真生も機動力は全く引けを取らない。ラインでの連係の有無も含めた組み立てや流れ次第で一発十分。