地元Vは譲れぬ郡司浩

郡司浩平
超豪華メンバーによる優勝争い。優勝候補は5指に余るが、この大会で圧倒的な存在感を示しているのは、当所ホームの郡司浩平だ。4連覇を含む5Vは他の追随を許さない。成績も高いレベルで安定していて、6V目達成に視界は良好。今年は年頭から快調なペースで飛ばしていて、G3では2V、準V2回。ウィナーズカップは決勝に乗っている。連対率は75%と素晴らしい数字だ。豊かなスピードを活かした自力攻撃は破壊力満点だし、番手戦の経験も多く隙は見せない。主役を演じて地元ファンの期待に応える。松谷秀幸も調子は申し分ない。ウィナーズカップの初日特選は、目標の深谷知が出切れずに終わると、最終的に主導権を握った眞杉匠にスイッチして差し切っている。全日本選抜の初日特選では、郡司の逃げを差してワンツーを決めた実績もあり、援護役だけにはとどまらない。

脇本雄太
全日本選抜で優勝し、真っ先にグランプリ2025の出場権をゲットした脇本雄太は、同時にグランプリスラマーの称号も手にした。その後も力強い走りを披露していて、ウィナーズカップは優参成らずも2勝、4月高知記念の二次予選では、超速まくりを繰り出し、2着以下を4車身千切っている。持病の腰痛と付き合いながらの参戦なので、以前のような連勝は少なくなったものの、スピードを遺憾なく発揮できたときの勝ちっぷりは豪快そのもの。圧勝しても不思議ではない。

新山響平 欠場
年頭は今ひとつの感もあった新山響平は、ようやくエンジンがかかってきた。3月名古屋記念では二次予選、準決を逃げ切りで連勝すると、ウィナーズカップ着。初日特選では今節も対決する郡司、脇本らをまくりで撃破。決勝で赤板から先手を奪い、ゴール前まで粘った脚勢も素晴らしかった。新山にとっては、自転車競技では世界を舞台に大活躍している中野慎詞の存在も心強い。現に昨年11月の四日市記念では、中野の逃げに乗った新山が優勝している。ここも絶好の展開が巡ってくる可能性は大いにありそうだ。
4月から新SS班となった犬伏湧也にも魅力を感じる。4月高知記念では初日特選で落車し、体調が心配されたものの、二次予選、準決をまくって連勝し不安を一掃。決勝も豪快な仕掛けで2着に粘った。タイミングよく仕掛けて主導権を握れば、勝ち負けに持ち込める。
関東勢も駒数はそろっている。SS班の平原康多をはじめ佐々木悠葵、鈴木竜士、長島大介と自力型ばかりだ。平原は3月玉野記念の二次予選で落車し、ウィナーズカップを欠場。体調が浮沈の鍵となりそうだ。佐々木は全日本選抜着と3連対を果たすと、ウィナーズカップは準決に進出と悪くない。鈴木も2月小松島МNG3で優勝すると、3月大垣G3は着、同月松戸着と動き軽快。