強豪そろうも古性優を信頼

古性優作

脇本雄太
G3ながら参加メンバーはビッグレースに見劣りしない。どこからでも狙えそうだが、安定感の高さは古性優作が一番だ。今年は1月和歌山記念でVスタートを決めると、2月奈良記念は準V。全日本選抜では、Vは成らずも準決1着で危なげなく優参すると、ウィナーズカップは❶着。輪界を代表するオールラウンダーに相応しい安定プレーを披露している。ここは脇本雄太とのタッグで勝機を見い出す。その脇本は、全日本選抜で同県寺崎浩との連係から主役を演じた。真っ先にグランプリ2025の出場権を手中にすると同時に、グランプリスラマーの称号を獲得している。だが、欠場する場所もあり、ウィナーズカップが今年の3場所目の参戦で、勝ち星も最終日の特別優秀が4勝目だった。どこまで体調を整えられるかが浮沈の鍵か。

眞杉匠
第2勢力は眞杉匠、平原康多、森田優弥とそろった関東勢だ。眞杉はビッグレースで存在感を猛アピール。全日本選抜では初日特選を逃げ切ると、準決は窓場千の後ろを脇本から奪い取っての番手まくりで勝ち星をゲット。ウイナーズカップは❷着、決勝は単騎まくりを古性の名人芸のブロックに止められたが、4日間通して躍動感あふれる競走を披露していた。俊敏な立ち回りから好位置を占めてのまくりに持ち込めれば単十分。対照的に今年の平原は不本意な場所が続いている。追い打ちをかけるように3月玉野記念で落車し、ウィナーズカップを欠場した。現状では厳しい戦いを強いられる可能性が高いか。
昨年の後半戦から一息不足の感があった清水裕友は、今年もなかなか波に乗り切れていない。ウィナーズカップの準決は、深谷知が率いる強力南関勢を赤板で強引に叩いて前に出ていて、相変わらず競走は攻撃的だが、5番手からまくるもまったく車が進まなかった。ただ、犬伏湧也との連係が叶うようなら、展開の利を得られることもありうる。その犬伏は昨年の競輪祭で準V。タイトルに手が届くところまで来ている。全日本選抜では、決勝は外すも二次予選、最終日と2勝、ウィナーズカップは二次予選で逃げ切り勝ち。当所はS級初Vを飾ったゲンのいいバンクだし、一昨年の全日本選抜では着と3勝していて好走歴が多い。豪快な仕掛けでVゲットは考えておきたい。
今年は2月からスタートを切った新田祐大。結果は小松島МN(G3)着、松戸着。やや相手は軽かったとはいえ、まったく連を外していない。渡部幸訓、守澤太志が後ろを固めればラインは強固だし、この大会は73周年を制した実績がある。位置取りも視野に入れた自在戦が奏功すれば好勝負に持ち込める。
山崎賢人、阿部将大と2枚の自力型を擁する九州勢も忘れてはならない。本業の競輪はやや物足りない成績の山崎ながら、スピードはワールドレベル。阿部は昨年のこの大会の覇者。最近はG3で3Vを飾った昨年のような脚勢ではないものの、当所はドル箱バンクだ。