信頼性が高い古性優

古性優作
今年はまだG1ではVがない古性優作ながら、昨年の賞金王らしい存在感を示している。G1はオール優参していて高松宮記念杯、オールスターはいずれも準V、ダービーは決勝3着。G2ではウィナーズカップを制している。今年の獲得賞金ランキングは第2位に付けている。輪界を代表するオールラウンダーの底力を発揮し、寬仁親王牌に弾みを付けよう。ベテラン村田雅一が古性をマークする。41歳ながら差し脚には鋭さを増した印象だ。今年は全日本選抜、ウィナーズカップと続けて決勝に乗ると、サマーナイト、オールスターでは一次予選で勝ち星を手にしている。ビッグレースで活躍しているなら、近畿ワンツーは有力だ。

郡司浩平
今年は年頭から快調なペースで飛ばしている郡司浩平も有力なV候補だ。特にG3では素晴らしい成績を残している。前期は圧巻の5Vを達成すると、後期も9月青森記念で着とオール連対の優勝を飾っている。しかも当所記念は好相性で、73、74周年を連覇。破壊力抜群の自力攻撃にものを言わせての大会3連覇は大いにありそうだ。郡司とタッグを組む松谷秀幸は差し脚好調。高松宮記念杯、サマーナイトと続けて決勝に乗ると、オールスターは着で準決にコマを進めている。郡司とは連係実績が豊富で、4月川崎記念の準決、決勝、高松宮記念杯では東一次予選2、サマーナイトは二次予選Aで連独占を決めている。ただ、共同通信社杯で落車していて、ここに間に合うかは流動的だ。

犬伏湧也
パワーあふれる犬伏湧也にも魅力を感じる。4月から新SS班となったが、赤いレーサーパンツに相応しい競走を演じている。8月富山記念着、9月岐阜記念着、共同通信社杯は二次予選Aで敗退も着と3連対。更に9月奈良記念では、豪快なカマシを決めてSS班初Vを達成した。主導権さえ握れば好勝負に持ち込める。今年はまだGレースでのVはない松本貴治だが、オールスターでは決勝に乗っていて、最近の動きは悪くない。昨年12月の松山記念では、犬伏の逃げに乗って地元Vを達成した実績もあり、ここも犬伏が先制なら浮上してきそうだ。
新山響平は地元の9月青森記念着。決勝は菊池岳の逃げを3番手からまくってVの郡司には及ばなかったものの、5番手から2分の1輪まで肉薄した伸びは光った。今年はまだVに手が届いていないので、そろそろ最高の結果が欲しい。好調時の伸びが戻ってきた感がある渡部幸訓が新山とラインを形成する。
地元のエースは浅井康太だ。当所記念は62、71周年の2Vを飾っている。今年の獲得賞金ランキングは第11位。中部の上位陣は手薄の不利を克服し、グランプリ出場が視野に入る成績を残しているのは高く評価できる。皿屋豊と連係して大会3V目を狙う。