検車場レポート
和田 健太郎 千葉 87期 |
ナイターで行われた函館競輪場開設68周年記念「五稜郭杯争奪戦(G3)」は、和田健太郎が嬉しい記念初Vで幕を閉じた。レースは新山響平と竹内雄作で赤板から壮絶な主導権争いが勃発。7番手で戦況を見極めていた郡司浩平は最終ホームで仕掛けるが、自力に転じた菅田壱道に合わされて不発に。和田はすぐさま菅田にスイッチすると、直線で追い込んだ。
「郡司君に全部任せていました。シビアだったと思うけど仕掛けてくれたので。ワンツーがベストでしたね。初日は(田中)晴基、3日目は桐山(敬太郎)が頑張ってくれて。(優秀は単騎で走って)一人になれば、ああなると目に見えてわかった。ラインの大切さをまざまざと感じましたね。それだけ南関の層が厚いってことだし、そこにいられるようにならないと。展開を作ってくれた人のおかげだし、それを忘れないように」
単騎の園田匠は、初手から南関勢を追走。最後もスイッチした和田を追いかけて直線勝負にかけたが、抜けずに2着まで。
「和田が入って来てバックを踏んでしまった。余裕はあったのに、そこで怯んでしまいましたね。綺麗に付いていけたら良い展開だったのに。同期同級生(和田)と勝負して負けた。ただ、今の状態で2着は上出来ですよ。もっと、(状態は)良くなると思う」
新山と連係を外した菅田壱道は、2コーナーから郡司に合わせてアタック。2センターで先頭に躍り出たが、押し切れずに3着。
「(竹内)雄作と(新山)響平は先行選手ですから。お互いにプライドもあると思う。俺が離れたことでレースをぶち壊してしまった。自力と違って、人の後ろは考えることが多い。今後は番手を回ることが多くなると思うので、次はこういう失敗をしないように」