検車場レポート
マティエス ブフリ 外国 999期 |
赤板周回で中井太祐が押さえにいくと前受けのブフリは包まれるのを嫌い車を下げる。中井がそのまま先頭に立つと打鐘前では一本棒になる。打鐘2センターで中井が踏み上げるに合わせて7番手のブフリが反撃に出ると4コーナーで番手を回るボスが鈴木庸之に強烈なブロックを浴びせられて離れる。スピードを上げたブフリが一気にまくりにいきバック前で逃げる中井を捕えるとそのまま後続を引き千切って押し切りG3初制覇を成し遂げた。
「勝つことができて良かった。決勝はタフで難しいレースで大変でした。オリンピックが終わって2017年から調子が良くなってきた。今回のコンディションは素晴らしくオリンピックの時よりも良く、自信をもってのぞむことができた。G3の優勝は嬉しく思う」
鈴木庸に強烈なブロックを受けてブフリと連結が外れたボスは立て直して1センターで鈴木庸を掬ってまくりにいくと鈴木裕に合されるが外々を踏み上げて準V。
「(ブフリは)いくのが遅かったね。前が良いスピードで踏んでいて良いタイミングでブロックを受けてしまった。最終的に2着なので結果には満足ですね。(初手の位置取りは)強制させられたね」
打鐘前から先頭に立ち主導権を握った中井太祐はブフリにまくられ直線ではボスにもまくられたが何度も踏み直して3着に逃げ粘る好走を披露した。
「決勝で良いレースができた。自分の距離まで引っ張ることができた。ブフリは見えたけど、前を見て一生懸命に踏んでいたので後ろの状況は良くわからなかった。今開催は状態が良かったですね」
ボスに強烈なブロックを浴びせて混戦に持ち込んだ鈴木庸之は外国勢に強烈な印象を与えた。
「お客さんにもあれが日本の競輪だと言われた。中井君が駆けて後ろから音がしたのでドカそうと思った。2コーナーで後ろには外国人しかいなかったのでもう一発と思って振ったらグレーツァーでボスには内をいかれた。この競走で3着に入っていれば諸橋(愛)さんに褒められていたでしょうね」