検車場レポート
伊藤 正樹 愛知 71期 |
後攻めの中島将尊が高久保雄介を警戒して後方においやると、打鐘で前に出た大川が主導権を握る予想外の展開。すかさず巻き返しを狙う中島だが大川を叩き切れずに最終ホームで一杯になる。そこを後方で脚をタメていた高久保が一気にまくりきる。3車で出切った中近で決まるとと思われたが、矢口が自らまくりあげると、南修二がけん制した内を伊藤正樹が伸びて高配当を演出した。
「1着を取れているので悪くはないが、内ではなく外を踏みたかった。内を行ってのはコースが空いたので。高久保君が強かったし、離れないように、掬われないようにと思って付いていた。最近はずっと後ろの競走だったが、まだ自力でやりたい気持ちもあるし、外を踏みたかった。弥彦は9月にもまたくるので頑張ります」
高久保雄介はまくりきったが4着になりさらに上を目指すべく課題を上げる。
「中島君は僕しか気にしてなかったんでしょうね。今日駆けてた人が普段あまり自力じゃないし、もう少し早い所でいかないとダメだった。もう一個上を目指していくにはワンテンポ、ツーテンポ早い仕掛けをしないと。今回は着よりも戻ってきたなって感じがある。今の練習方法だったり、体調が良くなってきたから」
大川龍二は意表を突く先行をした裏には今後も見据えた思いがあるようだ。
「僕が逃げるとは思っていなかったんでしょうね。中四国の若手が強くなってきて、それに離れることとか悔しいこともあった。ここからさらにステップアップしていくために、強い子と連係した時のために、頑張っていきたい」