検車場レポート
坂本 貴史 青森 94期 |
原田研太朗は吉澤純平に合わせて動いて、坂本貴史を押さえに行くが、坂本は突っ張って出させない。吉澤は原田の内をすくって位置を上げ、坂本を叩いて出る。しかし、諸橋愛は踏み出しで離れてしまい、吉澤の番手には坂本がはまる。最終ホームから原田も巻き返すが、坂本は合わせるように番手まくり。抵抗する吉澤をねじ伏せ、1着で決勝進出を果たした。
「メンバー的に絶対中団は渡せないなと思ってました。(吉澤)純平さんが先に来たら出させて中団と。ハラケン(原田)がすごい先行屋だったら違うけど、あれはイン切りなんで(突っ張った)。内を空けたかなって感じはあるけど、後ろには悪いことをしました。脚の感触はいいですね。FIで決勝を外している時でもずっと感触は良かったんで」
吉澤と連結を外した諸橋愛だったが、すぐさま永澤剛を外から、佐藤博紀を内からキメて3番手に追い上げ、坂本に続いて2着に入った。
「(吉澤)純平は1回中団で止まった感じだったから、俺もバックを踏んでいた。止まって詰まってから行ったから。いっぱいで離れたって感じよりも、タイミングをズラされました。(追い上げた)あの辺は持ち味というか。あわよくば(坂本)貴史のところを狙っていたけど、流れていたから外を行くのは大変だった」
関東ライン3番手の尾崎剛が諸橋に食らいつき、13年高松以来の記念決勝をもぎとった。
「吉澤がすかさず行って、離れないようにと思ったけど、ジャン過ぎか2センターぐらいで、はぐれそうになった。初日も苦しい展開を凌げたし、二次予選も自分なりに仕事をして3着なんで。5年振りに(記念の)準決に乗って、5年振りに決勝です」