検車場レポート
浅井 康太 三重 90期 |
浅井康太が圧巻のまくりで通算24回目の記念制覇を果たした。レースは赤板で単騎の金子幸央が出てピッチを緩める。打鐘の3コーナーで7番手から高橋和也が一気にカマして主導権を取る。古性優作がこのラインを追って3番手に。近畿勢に切り替える形になった浅井がバックから目の覚めるようなスピードでまくり切った。
「(高橋)和也の仕掛けを見て、行けるところから行こうと。金子(貴志)さんに迷惑をかけられないし、ヨコじゃなくてタテをしっかり出そうと思ってました。思ったよりも出ましたね。強くなっていると思うし、それ以上に強くなるために、競輪祭、グランプリに向けて気を引き締めてトレーニングしていきます」
浅井を懸命に追いかけた地元の金子貴志は交わせず2着。浅井の強さを称える。
「すごいスピードでした。前から消えましたね。もう本当に付いていくのがいっぱいいっぱいでした。あれを抜ければ優勝でしたけど、脚がもう回らなかったです。今回はケガ明けでしたが、思ったよりも走れました」
高橋和也はカマシ先行で持てる力をすべて出し切った。
「カマシを狙っていました。作戦どおり落ち着いて走れて、仕掛けのタイミングもバッチリだったと思います。かかりもよかったんですけど、やっぱり浅井さんは違いますね。自分としては完璧だったのに、それで負けたんで納得です」
単騎の渡邉雄太はレースの流れに乗り切れなかった。
「(高橋)和也さんが行った時に踏み遅れる形になってしまった。その後も仕掛けたけど浅井さんに出られてしまった。ちょっと難しかったです」